反日デモはOFF会か?

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c0024167_23571068.jpg中国の反日デモは自然発生であると、中国政府は言っている。わが国でも「そんなバカな」と思いつつも、インターネットと言う先端の情報伝達手段がこの狂奔を生んだと言う点では一致しているように思える。
しかし、本当にそうなのか?
テレビのニュースのレベルで恐縮だが、中国にBBSなどで述べられている罵詈雑言、誹謗中傷は全く目を覆いたくなるものだ。わが国の巨大匿名BBSも赤面してその場を立ち去るだろう。そんな「アブナイ呼びかけ」に市民が応じるのか?
ネットをするものとして考えて見てほしい。
たとえば、人の中傷、差別が書き連なったサイトがオフ会をしようと呼びかけてもは果たして人が集まるのか?趣味のサイトのOFF会でも人集めにひと苦労もふた苦労もするのに、一歩間違えば当局に逮捕されかねない、時には参加者同士でも揉め事が起こりかねない「危険なデモというOFF会」に普通に参加することなど、私の経験では信じられない。中国の高度成長と巨大な人口を過大評価しすぎていないだろうか?
私は結局インターネットは隠れ蓑にされているだけで、実際はもっとアナログな、しかし実績ある手段で今回の暴動は演出されていると思う。
その理由のひとつがこの週末に一気に沈静化したことだ。あれだけ各地でそれぞれ数万人を要してごろりと転がりだした車輪が簡単に止まるはずがない。(止まってよかったのだが。)それもインターネットを含むメディアで政府が呼びかけただけでである。「愛国無罪」とはそんなに軽いものなのか?

田中角栄が中日国交回復を果たした時、私は大学に進学、中国史を学ぼうと青雲の志に燃えていた。国交回復後の中国文化の流入は激しく、私は大阪の中国文物店で簡体字の年表を買うことが出来た。
今も思い出すのはそこに「草の根民衆の革命的決起」なる項目が別に設けられていたことだった。「燕雀いずくんぞ」で有名な陳渉・呉広の乱からはじまって、当然毛沢東の共産革命に繋がるわけだ。人民革命を誇りとする国らしくユニークな視点だと感心したことを覚えている。将に「造反有理」の思想であった。それは現在も脈々と受け継がれているはずだ。そしてそれは反日教育よりも「造反有理」の思想の方が共産中国では重いのではないか。そんな国がいとも簡単に草の根蜂起的行動を停止するものだろうか。どうも今回の反日暴動は出来すぎている。

ところで激動の三国志の嚆矢となった黄巾の乱も先の年表で革命的決起のひとつに数えられている。承知の通り「蒼天既に死す。黄天まさに立つべし」と漢帝国の終焉を宣言したのだ。これは成すには困難だが、スローガンとしては極めてシンプルである。ところが、今回の反日暴動のスローガンは何だろう。「靖国参拝、歴史教科書などの歴史問題」「日本の常任理事国入り反対」とスローガンが中国民衆の決起にしては小さすぎる。正直、中国はそんなに小さくなってしまったのかと思う。確かに決して小さな問題ではないだろうが、そんな程度で数万人が集まるほどのものなのかと、私は率直に思う。そうした場合には中国人民は自分たちの政府を含めてあらゆるものをひっくり返すのではないかと思った。
by garyoan | 2005-04-23 23:56 | 今を生きる三国志
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