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「信仰が人を殺すとき」


「信仰が人を殺すとき」_c0024167_15365923.jpg待望のジョン・クラカワーの著作「Undee the Banner Of Heven」が邦題「信仰が人を殺すとき」として出版された。昨年の今頃だっただろうか、河出書房新社から出版の予定を聞いてそれから心待ちにしていた。
この本がアメリカで出版された時、モルモン教団の反応はすさまじかった。取り上げられた人物はモルモン原理主義者であるから、「正統モルモン教会とは無縁」と言っていたが、本の内容が教祖ジョセフ・スミス、継承者ブリガム・ヤングの教え自体に及ぶものだとなると、「著者クラカワーは作家であって、事実を正しく伝えてない」と脈路ない批判を繰り広げた。
モルモン教の公式サイトにはわざわざ「クラカワー本への批判」が掲載されている。
モルモン教にとっては誠にうっとおしい著作なのだ。「信仰が人を殺すとき」_c0024167_1440122.jpg
私もまだ手にしたばかりで十分に読み進んでいない。内容は濃い。読んで行くとその内容が続きを読ませない。一端はページを閉じて考えないと続けられないのだ。
モルモン教について知りたい方の必読書であることはもちろん。カルトとは何かを考える人にも読んでもらいたい。
かねがね、私はモルモン教を研究し、対策を立てていれば、現代のカルト被害の多くは防げたのではないかと思っているが、この本を読み進めつつますますその意を強くしつつある。
by garyoan | 2005-04-29 14:40 | モルモン教
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