待望のジョン・クラカワーの著作「Undee the Banner Of Heven」が邦題「信仰が人を殺すとき」として出版された。昨年の今頃だっただろうか、河出書房新社から出版の予定を聞いてそれから心待ちにしていた。 この本がアメリカで出版された時、モルモン教団の反応はすさまじかった。取り上げられた人物はモルモン原理主義者であるから、「正統モルモン教会とは無縁」と言っていたが、本の内容が教祖ジョセフ・スミス、継承者ブリガム・ヤングの教え自体に及ぶものだとなると、「著者クラカワーは作家であって、事実を正しく伝えてない」と脈路ない批判を繰り広げた。 モルモン教の公式サイトにはわざわざ「クラカワー本への批判」が掲載されている。 モルモン教にとっては誠にうっとおしい著作なのだ。 私もまだ手にしたばかりで十分に読み進んでいない。内容は濃い。読んで行くとその内容が続きを読ませない。一端はページを閉じて考えないと続けられないのだ。 モルモン教について知りたい方の必読書であることはもちろん。カルトとは何かを考える人にも読んでもらいたい。 かねがね、私はモルモン教を研究し、対策を立てていれば、現代のカルト被害の多くは防げたのではないかと思っているが、この本を読み進めつつますますその意を強くしつつある。
by garyoan
| 2005-04-29 14:40
| モルモン教
|
カレンダー
以前の記事
2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 *-*-*-*-*
お気に入りブログ
最新のトラックバック
カテゴリ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||