モルモン教団、DNA学者を破門するか?-続き-

c0024167_8102451.jpgモルモン教団、DNA学者を破門するか?の続きだ。Provo Daily Heraldの記事にやや詳しい内容が記されている。
Simon Southerton の著作は「Losing a Lost Tribe: Native Americans, DNA and the Mormon Church」<失われた種族(アメリカ原住民)を見失う-DNA対モルモン教会->というものである。彼は証拠からモルモン書は完全に間違った書物であると断言する。モルモン教団にとっては誠にうっとおしい事である。
モルモン教には信者の献金で設立した御用学会FARMS(Foundation for Ancient Research and Mormon Studies)というものがる。学会というよりも「とんでもワールド」擁護団体と呼ぶのがふさわしい。モルモン信者はこんな団体に献金が使われていることに腹を立てるべきなのだが。
教団サイド(FARMS)の主張は、前回も述べたとおりであり、「ネイティブアメリカンのDNAは複雑に入り組んでおり、簡単な断定は受け入れられない」と言うものである。しかし、自らDNA研究による反証を進めることはない。
ダニエル・ピーターセンという(モルモン教内部では)有名な学者がいるが、彼は学術的研究に対して教団が懲罰を加えることはないと言っている。いまさら、なにを当たり前を、と思う。しかし、そう言わないといけないほど、後ろめたいのである。

モルモン教も馬鹿ではない。教団は Southerton を教会法廷に呼び出す理由を表向き、過去の不倫としている。5年以上前の出来事である。彼は現在妻とも離婚(別居)している。Southerton はこれに反発している。破門するにしてもモルモン教義否定の方こそ理由としてもふさわしいだろう、というのである。
Southerton はどうも腹を括っているようだ。むしろ、開き直って、教団を追及しているようも見えて来る。

表向きとはいえ、ピターセンの宣言は学術的批判を行うモルモン教徒への一定のお墨付きを与えたと言えなくもない。しかし、モルモン教義は「指導者の勧告への不従順」を大きな罪としている。学術的批判はOKでも、指導者の腹積もりひとつで信者を罰することが出来るのである。
by garyoan | 2005-07-21 09:23 | モルモン教
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