言葉は正確にね

c0024167_12433649.gif武藤嘉文氏が引退表明 後継は二男と県議で調整
刺客とか九の一とか、時代劇がかった言葉が先行する、選挙戦序盤。
「造反議員」と同様で分かりやすいようで、違和感のある言葉。ホントのところを微妙に正しく伝えていない。
さて、ここで出て来た明らかな誤った使い方。

自民党前衆院議員で元外相の武藤嘉文氏(78)=岐阜3区=は13日、岐阜市内のホテルで開いた地元県議らとの会合で「二男に禅譲したい」と述べ、同区から立候補せず政界から引退することを表明した。同党岐阜県連も武藤氏の引退を了承した。

禅譲の本当の意味は「天子が、自分の子孫にでなく、徳の高い人にその位をゆずること」(学研漢和大辞典)である。モロ自分の子供に譲っては禅譲にはならない。
世襲以外のなにものでもない。

中国史での王朝交代の多くはこの禅譲である。本来は辞書のとおりだったのだが、それは伝説時代の話。有史では、簒奪者が、王権を最終的に奪う時、儀礼的に行われたものだった。

こじつけで例えれば、小泉自民党が選挙で惨敗して、その責任をとる形で小泉は退陣、その後任にアンチ郵政民営論者がなる。実際は政変なのだが、その後継者が「前総理の改革路線を引き継いで・・・」と腹にない事を言うのが、歴史的に正しい『禅譲』である。

はたして、今回の選挙、そうなるのか。
by garyoan | 2005-08-13 12:43 | 奇譚異譚歴史譚
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