2005年 07月 17日 ( 1 )

モルモン教団、DNA学者を破門するか?

c0024167_18122429.jpgモルモン教の致命的な欠陥教義のひとつが「ネイティブアメリカンはイスラエル民族である」と言うものがある。聖典モルモン書に拠るとリーハイというエルサレムに住んでいたマナセ族の男が、家族を連れてにエルサレムを脱出し、アメリカ大陸にや来て、彼の子孫がネイティブアメリカンになったと書かれている。

しかし、ネイティブアメリカンはモンゴロイドであり、イスラエル民族ではなく、日本人と祖をひとつにするというのは私たちにとって「一般常識」だ。
近年のDNAに基づく研究もこれを裏付けている。

NBCのインターネット記事によると、モルモン教徒で植物遺伝学者であるSimon Southerton がこの世界の常識を本に書いたため、教団から破門されかかっていると言う。出身地のオーストラリアの教団幹部が教会法廷のために動いているようである。
モルモン書の内容を批判するに当って、「ネイティブアメリカンのDNAがイスラエル民族と結びつかない」と言う至極当たり前の事を本に書いただけのことである。全く恐ろしい事をする宗教団体である。中世のローマカトリック並の話しである。

著者Simon Southerton は既に1998年にモルモン教監督の責任を棄てている。それは自説がモルモン教義と相容れない事に対する覚悟の表れだった。

実はモルモン教団がDNA分析を駆使する学者に圧力をかけたのは初めてではない。以前にはマーフィーと言う学者も破門されかかったが、マスコミが騒ぎ立て、マーフィーの教え子たちも抗議行動を起こしたため。教団は教会法廷を無期延期したのだった。
この時、教団は「DNAは関係ない。マーフィーが指導者に従わないと言う不従順な態度を取ったからだ」と言うような苦しい言い訳をした。要するに「研究し発表することはかまわないが、それを取り下げるように指導者が言えば従わないといけない。それが出来ない人間は不従順な信者として罰する」と言う魔女狩り的な理屈だ。

記事によるとモルモン教の「スポークスウーマン」と「ブリガムヤング大学の学者」は古代にアメリカに渡来したものの多くがアジア起源である事を容認しつつも、古代イスラエル人も少数だが渡来したと言う証拠があるような事を述べているようである。
もしもそうした証拠があるなら、反論する側から提示するのが常識である。そして大いに議論して切磋琢磨すれば良いのであって、教団が懲罰を加える理由にはなるわけもない。
もっとも、モルモン教はごく初期の頃から「アメリカインデアンはレーマン人(リーハイの子孫、つまりイスラエル民族)である」と断定していた。なまじっか反論すると、こうした過去の主張との矛盾が明るみに出る。強権で押さえ込むのが一番確実なのだ。モルモン教とはそんな危ない組織なのだ。

あなたがもしDNAに寄る様々な分析結果を、科学的だと信じるなら、モルモン教には関わらない方が良い。もちろん、モルモン教は創造論である。進化は悪魔の教えだと言う。進化を科学的事実と受け入れているなら、モルモン教など相手にしないほうが良い。
by garyoan | 2005-07-17 18:33 | モルモン教