2005年 11月 15日 ( 1 )

女人禁制

女人禁制の大峰山で女性ら3人が登山強行
朝日新聞11月4日の記事。全文を引く。

 女人禁制が1300年間続く修験道の聖地、奈良県天川村の大峰山への登山を目指すと公表していた性同一性障害を持つ人ら35人のグループが3日、現地を訪れた。女性の立ち入りを禁じる結界門(けっかいもん)の手前で地元住民約100人と議論した結果、改めて話し合いの場を設けることで合意して解散したが、その後にメンバーの女性ら3人が登山を強行した。

 住民側が結界門前で待ち構える中、午前9時50分ごろにグループが到着。地元・洞川(どろがわ)地区の桝谷源逸(げんいち)区長(59)は「先人から受け継いだ伝統や生活がある。地元の心情を理解してほしい」と登山中止を求めた。グループ側は今後も話し合いを続けてほしいと要望した。しかし、午後0時半ごろ、3人が結界門をくぐって山に入った。その1人は「問題提起をしたかった」と説明した。



記事見出しには「女性」とあるが、性同一性障害であるから、単純に「女性」と書いてしまって良いものかどうか。まあ、戸籍上は女性と言うことでそうしたのであろう。
戸籍上では女性、心の性が男性である3人が強行入山したと言うことか。

そもそも、大峰山が現在も女人禁制を実施している理由が分からない。区長の言う「先人から受け継いだ伝統や生活がある。地元の心情を理解してほしい」と言うことは紛れもなく「女性は不浄である」と言う差別を伝統の名の元に守ろうとするもので、良いことではない。ましてや、心の性が男性であるなら、入山を拒否するのであるなら、それなりの説得力ある説明が不可欠である。

また、伝統と修験道の教義との境目が微妙だが、行政の区長が修験道の宗教的理由を伝統と強弁して、行政の果たすべき性差別問題に取り組まないのであるなら、これはもっと大きな問題だろう。
そんなことを思った。
by garyoan | 2005-11-15 00:40 | 酔郷から