2006年 02月 25日 ( 1 )

寒中梅 勘違い

少し前、とあるリゾートホテルに住み込みで働いていたことがある。
私のほか数人が使用されていない客室に寝泊りしていた。
仕事が終わると毎夜のようにどこかで「お疲れさん」と言って酒盛りをやっていた。
ある晩、疲れて早めに寝込んでいた私に隣の部屋から内線電話が入った。
隣の部屋には別のマネージャーが住み込んでいたのだが、電話は女の声。
 「寝たんですかぁ」
とろれつの回らない声で言う。
誰?ああ、フロントの女の子だ。またやっているのか。既に良い調子のようだ。
 「今日はエエわ」
と、断ると。
 「なんで?『寒中梅』ありますよ」
と、言う。
毎夜毎夜の酒席とはいえ地酒があるとは珍しい。地酒大好きなのだが、寒中梅は飲んだこともなかった。これは飲んでおきたい。
がんばって、起き上がって、着替えて隣の部屋へ。
 「来た。来た」
と、一同無邪気に喜んでいる。
お目当ての地酒を捜す私だが、どこにも見当たらない。
電話を架けて来た女の子が手にしているのを見ると、「缶チューハイ」が。
寝ぼけて聞き違えたのだ。しかし、いまさら言えない。
缶チューハイを「ありがとう」と受け取ってありがたく頂戴した。

酒屋に並んだ寒中梅を見て、ふと思い出した話。
by garyoan | 2006-02-25 04:37 | 仕事の思い出