2006年 08月 08日 ( 2 )

WEB騒音おばさん

 ネットでは「美代子」がひそかに人気を集めているという。
 私らの世代で美代子といえば浅田美代子なのだが(自爆)。現在ブレイク中なのは河原美代子だ。
 近隣の住人に向かって、高架下で聞く電車の騒音に近いレベル大音量の音楽を浴びせ続け「引越し、引越し」などとわめき散らし、 昨年4月に傷害などの容疑で奈良県警に逮捕され、地裁で懲役1年の実刑判決を受けた例の『奈良の騒音おばさん』である。(検察は判決に不服、高裁に控訴した模様)
 被害に遭った女性は大変な災難だったが、最初はこのおばさんと仲が良かったという。そして、そもそも美代子おばさんのターゲットは被害者宅の隣だったと言う。路上で殴り合いにまでするほどのトラブルだったようで、裁判になり、相手側が裁判に負けた。その結果、引っ越して行ってしまったという。
 それから矛先は今回の被害者に向かうことになった。
 いったい何がきっかけけは被害者にも詳しくは分からないと言う。おそらく『騒音おばさん』本人自身もわからない状態ないだろう。既に彼女の思考は被害妄想で支配されてしまっている。(かといって責任能力の有無を言うつもりはない)
 『騒音おばさん』家庭は複雑だった。夫は病気で仕事を辞め、逮捕当時は入院中だった。子供が3人いたが全員が病気がちで、娘2人は既に他界。息子も逮捕後に入院してしまった。そんな環境を考慮して、町役場は以前からカウンセラーの派遣も検討していたという。しかし、被害妄想のせいか役場の職員は面談さえ応じてもらえなかった。
被害者の女性さえも、
 「河原さんのご家庭は、大変だと思います」
と同情するのだ。
 河原美代子を『騒音おばさん』に変身させた原因のひとつにこうした家庭の事情があったことは間違いはないだろう。家庭でのストレスが容易に人の人格を変えてしまうなら、次の『騒音おばさん』は我々の身近なところにひょっこり出現する可能性は少なくない。
 周囲を見渡して、「うちのあたりは大丈夫」と思っていてはいけない。ご近所さんとは実生活だけに限らない。現代はインターネットと言う「便利なもの」がご近所さんの領域を無限に広げている。メル友やチャット、BBSで意気投合した人。ネットサークルで知り合った仲間etc。『騒音おばさん(おじさん)』予備軍かもしれない。近所に住んでいるなら、察知することも出来ようが、ネットではこれが難しい。
 彼らに何気なく送ったメール。直電やOFF会で交わした言葉。それらがトリガーになって、突然『騒音おばさん』に変身するのである。
 ましてやネットで人はほとんど、無警戒、無防備だ。突然、被害妄想で再構築された「(自称)事実」を、ウエッブサイトで公開されたり、匿名巨大BBSに投稿され、慌てふためくことになる。
 インターネットのアップするだけで、あっと言う間に『WEB騒音おばさん』は「(自称)被害者」へと進化、被害者の名のもと、自らの名誉回復のためなら何をやっても許されるということになる。全く理解に苦しむことだが、自らの名誉回復には「加害者」の中傷を行うことのようである。また、興味本位や悪意を持ったヤジウマもインターネットではボーダレスである。あわせて、現実社会と違って法の整備が遅れている。「本当の被害者」(『WEB騒音おばさん』にとっては加害者)の受ける被害は実生活よりも大きくなる。
 実生活では人は法以前に道徳でみづからを律している。それが、インターネットでは匿名性を良いことにこの自律が効かない。時に敢えて無視をする確信犯もいる。結局、未整備とは言え、法あるいは法の専門家に頼るしかないことになる。
 いざと言う時のためにインターネットトラブルに詳しい弁護士を知っておくこと、そしていつでも相談できるようにしておくことは大事なことだと思う。あまり愉快なことではないが、実生活のようには行かないというのがインターネットと言うもうひとつの社会だということだ。そして、そのネット社会のありようが逆に実生活を侵食して来ているのではないかと、私は危惧している。
by garyoan | 2006-08-08 10:15 | 酔郷から

薬師岳→立山室堂縦走(1)

 梅雨明けを待って、北アルプスに出かけた。
 目標は薬師岳。黒部五郎とどちらか悩んだが、大阪からのバスのつながりが良いことと一日の歩行が短いことから、薬師岳に決定。ルートは折立→太郎平(太郎小屋泊)→薬師岳→間山→スゴ乗越小屋(泊)→スゴノ頭→越中沢岳→鳶山→五色ケ原(五色ケ原山荘泊)→ザラ峠→獅子岳→一ノ越→立山室堂。行きの夜行バスを含めて4泊4日。同行者なく、本当はいけない単独行。
 2日、バスの出発時間を間違えて集合時間に遅れかけるが、なんとかセーフ。梅田のスカイビルから、21時50分発の立山室堂行直行バスに乗車。アルピコグループのさわやか信州号なのだが、普通のシートの詰まったトイレもない観光バス。10年前から変わらない。「いまどきこれはないだろう」とぼやく。隣のシートが空いていたのでまだまし、体を斜めにして、ややリラックスし、結構眠れた。
 翌3日5:30頃時間どうり有峰口に到着。私だけがここで途中下車。富山地方鉄道有峰口駅前から折立への路線バスが出ると言う。ところが、駅がどこか分からない。そこにバスの運転手がやって来て、「駅はこっちです」と案内してくれた。富山地鉄の皆さんはみんな親切な人ばかりだったのだが、この人もそうで「水はお持ちですか?折立の水は沸かさないといけないですから、水道水でよかったら駅の水を入れて下さい」と言ってくれた。
 この有峰口駅、元は「小見」と言う駅名だったそうだ。登山ブームで有峰湖とその先の折立が注目されるようになって名称変更したそうだ。ただ、ひなびた駅舎には「小見」の表示が残っている。「駅」の文字も旧字だ。
 
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 雰囲気十分な駅の待合でひとりバスの出発を待つ。
 バスの出発が近づくと電車の到着などであっという間に駅がにぎやかになる。さっきの運転手さんも驚いている。結局バスは満員で6:40に駅を出る。
 バスには約50分乗車、折立に到着。登山客でごったがえしている。
 
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 登山届けを書いて投入。「いよいよだな」と緊張する。トイレを済ませ自販機で水を購入ザックのサイドに差し込んで、靴紐を結びなおす。
 時間を見るとなんだかんだで7:50。太郎平へ登り始める。
 
by garyoan | 2006-08-08 05:57 | 私はやせる