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ソルトレークからの手紙

c0024167_2159595.jpgUtah Lighthouse Ministry はモルモン研究では世界でもっとも権威のあるものだ。主催するのはタナー夫妻。どちらもモルモンの名門に生まれ、育ったが、モルモン教を研究史のその矛盾について、発言をしたために破門になっている。
Utah Lighthouse Ministry では膨大な書籍資料の販売を行っている。私もたびたび購入している。ここは本当に利益を考えているのか分からないほど良心的である。
現在、100ドル以上の買物をすると、モルモン教研究の定本「No Man Knows My History」とDVD「The Bible vs. The Book of Mormon 」がプレゼントされると言う。
そして、驚くことは年に数回会報「Salt Lake City Messenger 」が送られてくる。わざわざ日本の私にまで届く。まったくすごい使命感だと思う。

今日、今年最後の「Salt Lake City Messenger 」が届いた。
封筒の端に一言が添えてあった。

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実は先号が届いた時、小さなメモが入っていた。
なんとUtah Lighthouse Ministry の従業員の方のひとりが3年間、大阪の箕面に住んでいらしたというのだ。私の住所を見て、懐かしく思われて手紙を添えてくださったのだ。

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ところが、英文の手紙は苦手で、横着して、返信をしてこなかった。
そこに年末のご挨拶をいただいたわけで、今回は早々に返信をしようと思った。
ユタからは粗製濫造のモルモン宣教師がどんどん送り込まれて来るが、そのユタからモルモン批判者もやって来ていて、偶然日本の反モルモンと知り合う・・・。世の中とは不思議なものだと思う。
by garyoan | 2005-12-12 22:28 | モルモン教

モルモン教のお見合いサイト

c0024167_228096.jpgモルモン教団が「お見合いサイト」を運営している。LDSPromiseと言うサイトで入会はモルモン教徒限定である。30日間は無料サービスだが、正式に入会すると、1ヵ月サービス14.95ドル、3ヶ月サービスで39.95ドル、6ヵ月サービス49.95ドルと言う支払いが発生する。クレジットカードで決済する。
情報によると無期限登録なら円に換算すると8,000円少々というお得なコースもあるという。ある男性モルモンは地域の幹部指導者から紹介され入会したと言う。早速この無期限登録を行ったものの、ひと月近くまったく音沙汰がないそうである。(サイトのうたい文句には「200,000以上のマッチが最初の数週間で実現しました!」とある)
登録したこのモルモンの男性、「だまされたかも知れない」と思い始めているらしい。それはそうだろう。サイトの成功体験談は全部外国人のものであり、全部英語だ。大体、日本人のモルモン教徒が何人いるというのだろう。アメリカ人モルモンが日本人を交際の対象にするはずもない。というか、この手のサイトは存続自体も危なっかしい。もっと、冷静に考えて判断すべきだった。
大体、お見合いサイトを使わなくてもモルモン教の幹部連中は信者の独身男女どうしを結婚させようと一生懸命である。幹部に紹介を頼むだけで、何とか探しだそうとしてくれる。(もちろん無償)
だから、このお見合いサイトは信者対象の金儲けなのである。
モルモン教、まさに拝金主義宗教である。

ところで、性格判断のアンケート内容にケッサクなものがあったので紹介しておこう。

 モルモン書を100日以内に完読するようチャレンジされたらどうするか。
 神殿結婚に対しての考えは。
 家庭の夕べと家族の祈りは。
 教会で召しをもらったら。
 教会の出席は。


幸せな結婚とはあまり関係のない質問だと思うが・・・。
by garyoan | 2005-12-04 22:09 | モルモン教

ステーク会長に公開質問状

c0024167_6231532.jpg先にブログ開設でモルモン教団から脅しを受けた方が先日、モルモンの教区の代表者(モルモン教ではステーク会長と言う)から面接を受けられた。

私たちはこの面接に合わせて、今回の問題について、教団の考えを聞こうと言うことで「公開質問状」を作成、ブログ開設者さん(Mr.BIG氏)から、面接時に手渡してもらった。以下がその全文であるが、一部伏字とした。

*-*-*-*-*-*

             質問並びに申し入れ書

**ステーク会長 **様

                             勇気と真実の会

冠省
当方はモルモン教脱会者ネットワーク勇気と真実の会です。当会は
今回のMr.BIG氏(原文では本名)のブログ閉鎖問題について、貴職
に対して以下の通りの質問と申し入れを行います。本状は当会のし
かるべきインターネット上にて公開致します。貴職に置かれまして
は、回答を要する件には本状受領後15日を期限として、書面にてMr.
BIG氏気付けで回答を求めるものです。回答は同様にインターネット
上にて公開いたします。また、回答なき場合は回答できなかったも
のとしてその旨を公表いたします。

質問

1)今回問題とされたウエッブブログ「Mr.BIGの信仰日記」のいか
  なる内容が貴教団の宗紀評議会を開いて処罰を検討する原因に
  なったのか。その明瞭なる理由を述べられたい。
2)当該ブログは自主的に閉鎖されたが、それを持ってしても(Mr.
  BIGさんの本名)氏の信条、信教が変化するものではない。
  それは問題ないのか?また、今後も氏の信条、信教に対して圧
  力、あるいはそれに類する行為を継続するのか?
3)貴教団はカルト宗教団体として問題を持ちながらも、信教の自
  由の元、容認されている。しかし、その一方で貴教団は同様の
  基本的人権である表現の自由を宗教の名によって抑圧する。こ
  の点について、貴職は矛盾を感じないのか?また、良心に痛み
  を感じないのか?
4)モルモン教批判系インターネットサイトへのアクセス、インタ
  ーネット掲示板への投稿も貴教団の宗紀評議会召還の理由にな
  ると言う。既に当会とその関連サイトには多数のモルモン教徒
  がアクセスしている。当会の保有するこれらのアクセス者、掲
  示板投稿者の情報を貴職に提供すれば、貴教団はそれらを厳正
  に処罰するのか?もし、しないのであるなら、今回のMr.BIG氏
  への干渉は不当、不公正なものであろう。

申し入れ

1)宗紀評議会召還で善良な会員を恫喝する余裕を以って、むしろ、
  脱会者希望者に対する対応を誠意を持って迅速に行うこと。
2)今回のMr.BIG氏へのブログ閉鎖せよとの圧力は、未だモルモン
  教義を信じる家族に大きな悲しみを与えることになった。しか
  し、これは家族が悲しむ事を想定し、それによって氏が要求を
  飲まざるを得ない状況にするための卑劣な脅しであった。今後
  は誰に対してであれ、かかる非道徳的行為は厳に謹んでいただ
  きたい。被害のあるところ、当会はあらゆる手段をもってこれ
  に対応して行く所存であるので、銘記されたい。

以上、質問と申し入れを行った。
2005/11/30 勇気と真実の会 運営委員会


*-*-*-*-*-*

質問状は面接時11月30日に手渡され、Mr.BIG氏は回答を求めたが、ステーク会長は質問状は読むが回答は拒否する旨を述べた。
その理由は以下の通りである。

1)回答をすると言うことはステーク会長という要職にあるものが反モルモン団体とかかわりを持つことになるので出来ない。
2)回答をするとそれが、教会を代表する見解になってしまうのでできない。


と言う2点であった。

質問者が反モルモン団体であるから答えないと言うのは全くおかしな話である。反モルモンでなくても今回の事件には同様の疑問と憤りを持つだろう。質問の内容は一切関係ないのである。ステーク会長はこう言いたいのである。

「この種の質問者は全て反モルモンだ」

つまり、批判的内容のブログへの対応と今回の質問状への反応とは同じなのである。教団に都合の悪いものは断固反対する。しかし、相手によって処し方は違う。弱い立場のものに対しては脅したりなだめたり手練手管を尽くす。団体など一定の力のある相手には詭弁を言い訳で徹底的に逃避する。

また、教区の責任者(大体複数の市町村を管轄する、モルモン教の市長のようなものだ)が教団を代表する見解を述べれないというのもおかしな話しである。いわば「丁稚の使い」なのである。いや、丁稚の方がまだましである。この丁稚さんは厳しい質問に関しては「答えられない」というが、その一方で批判者には「宗教裁判に引っ張り出して、破門して、来世の救いを奪う」と言う強権を持っているからだ。

信者の自由な批判、意見表明、信条吐露に対して問答無用で宗教裁判と言う圧力を加え、信教の自由を持って信者を擁護する質問や申し入れは反対者と言うだけで無視する。こんな者を信仰者と言うことは出来ない。どこでも良い、他の宗教団体と比較してみれば良い。地域指導者とは言えこんななめちゃくちゃな指導者を持つ宗教はない。

今後もこの種の問題には厳しく対応して行こうと思う。なにもこのステーク会長ひとりに限ったことではないからだ。そして、ひとりでも被害者を少なくして行きたいし、未然に防ぎたいと思う。
by garyoan | 2005-12-02 06:38 | モルモン教

モルモン教幼児への性的虐待で有罪

Mormon church found negligent in sex abuse casec0024167_21572269.jpg
所属する教会や宗教組織のリーダーがそのメンバーから「家族から性的虐待を受けている」と相談を受けたらどうするか?
答えは自明であろう。警察にも他の親戚にも話せない恥ずかしい話しであり、話すこと自体が恐怖である。信じる宗教の指導者にすがるのは当然である。
ところが、モルモン教はそうではないようだ。
シアトルのモルモン教の監督はふたりの少女が継父から性的虐待を受けているとの相談を受けた。1994年当時少女の一人はわずか7歳だった。ところが、監督であるブルース・ハッチはちょっとした親子間のいさかいだと判断し、なんらの手立ても講じなかった。
ワシントン州法では、聖職者が当局に対してこの種の報告を義務付けてはいないが、当時ハッチ監督はソーシャル・サービス・カウンセラーでもあった。明らかに職務を怠ったわけであり、教団は性的虐待を行った継父とは別に損害賠償請求を受けることになってした。
その金額は420万ドルである。

早速、教団は上告の検討に入った。
素直に謝罪して払ってあげると言う考えはこの教団にはない。そのくせ、災害の時は10トントラック一台分を送ったことでさえ、大々的に宣伝する。全く卑しい。

教団の弁護士は「監督は性的虐待を確認できなかった」と釈明をしている。
また、これは大笑いだが「私らの立場(即ち教団の幹部)にはハッチ監督など知りようがない」と言う旨を述べている。
モルモン教では全ての召しは神から来ていると教えている。そして、神の代理人がモルモン教の大管長であると教えている。ひとつの教会を任せる監督を神の代行者が知らないわけがないのである。酷い言い訳である。

すぐ前の記事で私は「モルモン教徒に性善説は通用しない」と述べた。それを証明する記事である。
by garyoan | 2005-11-27 22:30 | モルモン教

ブログを作ると宗教裁判になる-2-

c0024167_21265423.jpg23日の話題の続きである。紹介のブログは昨日閉鎖したと作者から連絡があった。
モルモン教団の圧力に屈したわけではない。
ご家族が作者の宗教裁判と破門を悲しんだためだ。
家族のために一時休止のやむなしとなったのだ。

作者まもちろん、モルモン教にマインド・コントロールされているご家族も悪くはない。
家族の純な信仰をカタにして、信教の自由を巧みに拘束する。モルモン教の思惑通りである。

私は憤りを感じずにはおられない。

ところで、この作者が善意でブログ開設を報告した相手の監督は作者と親しい間柄だったと言う。そんなこともあって、報告もしたのだが、彼は即座に上層部にこの事を報告し、「裁判と破門」を伝えてきた。
本当にこの監督が友人であったならどうしただろうか?上層部に伝える前に口を極めて作者を個人的に説得しただろう。作者は信じていた友情も裏切られたのである。

基本的にモルモン教徒に性善説は通用しないと思った方が良い。
「宗教をやっているから、良い人だろう」と言った信頼は通用しない。ほとんどの場合、裏切られ気持ちは踏みにじられる。
モルモン教徒は結局、教団の内側にしか目は向いていないと思っておいた方が良い。土壇場では絶対に教団の意向に沿った決断をする。教団に従うことで自分が救われると信じ込まされているからだ。
by garyoan | 2005-11-25 21:59 | モルモン教

ブログを作ると宗教裁判になる

c0024167_14271648.jpg当ブログにもTBをいただいた方にちょっとしたトラブルが発生している。Mr.BIGさんと言う方だが、信仰を失った現役モルモンで現在プロテスタント信仰を得ておられる方がブログを作っておられる。「Mr.BIGの信仰日記」。

当然モルモンの教義を批判的に述べる内容も含まれる。
ところがこのブログにモルモン教の監督が噛み付いた。その記事はここ

作者はモルモンの監督にこのブログの存在を伝えたところ、監督は「教会批判のブログを閉鎖しないと、宗紀評議会(宗教裁判)にかける」と言われた。要するに破門すると脅されたわけだ。
作者本人はモルモン信仰を失っているので「裁判」「破門」といわれても怖いことはない。しかし、奥様を初めとして他のご家族はモルモン信仰を持っておられる。
モルモン教では夫婦、家族がひとまとめで救われると教えている。特に女性にとっての救いは来世で夫が神となり、自分は神の妻のひとりになる(神は多妻である)ことと教えている。つまり、夫が教会から破門されると妻は自動的に救いから堕ちることになるのだ。
わかるだろう。モルモン指導者は「あなたはそれで良いだろうが、奥さんは悲しみますよ!」という卑劣な脅しをかけているのである。
もっと言おう。モルモンでは夫が堕落してしまった場合、その妻は来世ではもっとふさわしい男性の妻のひとりになる。「あなたの奥さんは来世は他の人の妻になることを覚悟しないといけませんねえ」とも言っているのだ。

こんな酷い話はない。マトモな宗教がすることではない。
私は事態の推移を見守りつつ、抗議としかるべき支援を行うつもりでいる。

少し前に関西ローカルテレビ局が聖神中央教会の特集を行っていた。一時、教会は健全化すると思われたが、そうはならなかったようである。心ある信者は全て脱会し、他の正統キリスト教会が信者を受け入れている。そして、尚もカルト的信仰集団はかの地に生き残っている。永田元牧師の手紙が妻の伝道師によって読まれ「脱会者は地獄に行く」と日曜の礼拝で話されている。キリストの愛を語る場所と集会の場でこれを言うのである。今や同教会では永田元牧師は殉教者なみの扱いである。
そして永田元牧師は脱会者に「戻ってこないと地獄行き」と言う手紙を送り続けていると言う。
未だマインド・コントロールから脱却しきれていない元信者にこんな手紙が来たらどうだろう?全く、戦慄するニュースだが、どうだ?モルモン教のこのケースとどこか違いがあるだろうか?
モルモン教。恐ろしい宗教団体である。
by garyoan | 2005-11-23 14:30 | モルモン教

最も安全な都市はユタにはない!

米国で最も危険な都市はニュージャージー州カムデン c0024167_2224532.jpg
面白い記事だと思った。
特に注目したのは、

「最も安全な都市となったのは2年連続でマサチューセッツ州ボストン郊外の町ニュートンで、殺人発生件数は0件、全般的な犯罪発生率および自動車窃盗の発生率が最も低かった。以下、ニューヨーク州クラークスタウン、同州アマースト、カリフォルニア州ミッションビエホとなっている」

というところ。モルモン教徒は漠然とユタ州、そしてソルトレークやプロボこそ犯罪は最も少なく、住みやすく天国に近いと信じている。
もちろん、そうではない。ユタとその元にある各市はうよくて普通の町でしかない。このことは、私はBBSで検証した。
この記事はモルモン教徒の幻想、モルモン教団の嘘をいやおうなく証明してしまっているのだ。
by garyoan | 2005-11-22 22:13 | モルモン教

書籍と下着で売り上げ1億4800万

c0024167_810267.jpg2004年12月決算のモルモン教の数字を見た。

今年から売り上げの数値は「書籍・衣類販売のみ」と変更された。まあ、かなり献金が減ってきたので、苦肉のごまかし策だろう。

その売上高が1億4800万である。
モルモン教は信者数12万人超と公称しているが、実数は2万人程度である。月々の献金と教団への奉仕活動に対する経費の自己負担を除いて年間7,400円を信者は負担していることになる。この額の多寡については議論があろう。

ところで、この衣類の売り上げの大部分が、別項でも取り上げた「ガーメント」と言う特殊な下着だ。胸、へそや膝に特別な刺繍がしてあり、神聖なもので、人には安易に見せてはならないし、安直に脱ぐことも許されない。製造元はユタ州であり、輸入するしか方法はない。そして、それ以外の下着は着用できない。
また、書籍とは機関誌リアホナの定期購読が中心だ。(現在2400円、来年度から年間1800円)もちろん、これは信者必読である。日本共産党員が「赤旗」を、創価学会員が「聖教新聞」を購読するのと同じだ。つまり信者数12万人が本当なら、もっと教団の売り上げは上がっているはずである。

モルモン教の発展とか勢いと言うのは虚飾に過ぎないのがよくわかる。
by garyoan | 2005-11-20 09:01 | モルモン教

モルモン書をオークションしても・・・

c0024167_1837223.jpg時々、ネットオークションにモルモン書が出ている。
今日、Yahoo!オークションを見てみると、開始1,000円という金額が出ていて驚いた。もうひとつ出ていたが、それは80円。もちろん、全く入札希望者なし!
楽天のフリマを見てみると、やはり1,000円あたりを中心に400円~3,000円で並んでいる。しかし、これって売れるのか?
モルモン教団はこの本を無料で配りまくっているのだが。
欲しければ、宣教師にひとこえかければ喜んでタダでくれる。(しかし、その後の勧誘はひつ恋のだが)

その一方で信仰を失いつつある人から
 「モルモン書を棄てても大丈夫でしょうか?」
という大真面目な悩みを打ち明けられることもある。
もちろんタタリもバチもない。全く問題ないし、さっさと棄てるべきである。心を縛られている人はオークションでちゃっかり小遣いを稼ごうとしているたくましい人たちを見て、安心して欲しいものである。
by garyoan | 2005-11-14 18:43 | モルモン教

一夫多妻制:妻3人の判事で罷免論争 米ユタ州

c0024167_10304023.jpg毎日新聞 2005年11月5日 の記事

 【ロサンゼルス國枝すみれ】違法なはずの一夫多妻制が黙認されてきた米ユタ州で、3人の妻を持つ判事の罷免をめぐり、論争が起きている。同州最高裁は90日以内に判断を下す。

 ソルトレークトリビューン紙によると、同州ヒルデル在住のウォルター・スティード判事は、トラック運転手だったが、25年前に市議会から任命され、軽犯罪を裁いてきた。判事は65年に第一の妻と結婚したが、妻の実妹2人とも事実婚をしており、計32人の子どもがいるという。

 複数婚に反対する団体から情報を受けた州裁判官審査委員会は2年間の調査の末、「判事の行為は司法に対する信頼を揺るがす」として罷免勧告を出した。一方、判事は「一夫一妻制といいつつ、実際は複数の相手と関係するのと、複数婚で実際に複数婚を守るのと、どっちが悪い」などと反論。複数婚は帰属するコミュニティーでは伝統的に認められており、宗教や生活様式の違いは一般法に対する判事としての判断に影響しないと主張している。

 ユタ州ヒルデルと隣接するアリゾナ州コロラドシティーは米国最大の複数婚のコミュニティー。モルモン教(本部ソルトレークシティー)は1890年に一夫多妻制を廃止したが、この風習を捨てない一派が同地区に移住している。


モルモン原理主義者の記事である。
クラカワーの「信仰が人を殺すとき」にもあるように、モルモン原理主義者はユタ州の片隅で今もモルモン教団のもっとも尊い教えである一夫多妻を実施している。
本山のモルモンは過去にこの教義を「中断」している。あくまでも中断である。かれらは法に従ってこれを止めたが、神の教えは永遠に変らないので、しかるべきとき(例えば福千年といわれる将来のユートピア時代)に再開されるとしている。
原理主義者たちにはこの「中断」が現世との妥協に映る。彼らは法の上に神の教えがあると信じる。(この考え自体は悪いことではない。道徳は常に法を超えていなければならない。しかし、非道徳的・反道徳的教えは別であることは言うまでもない)
本山のモルモンにしても一夫多妻を「悪いこと」だと反省して。きっぱりと止めたわけではなく、隠れてこっそりと続けていた。当局からの追求厳しく、ようやく止んだのである。
こうした事情も原理主義者たちには妥協に見える。
彼らはユタの片隅、ネバダ、アリゾナとの州境辺りを中心に、当局から手の届きにくいところで、多妻婚を行う。そして、たまたま検挙されるとこのウォルター・スティードのような理屈を述べる。そして、宗教論争に持ち込もうとする。そうなると、どうしても本山のモルモンは旗色が悪くなる。教えとして生きているからだ。それに、ユタに住むモルモン教徒のほとんどが祖先に一夫多妻実施者を持つのである。多妻婚を否定することは自身のルーツの否定になるのだ。
姉妹を妻にしていたと言う点は常識人にとってはびっくりする話しだが、モルモン教の教祖ジョセフ・スミスは母子両方を妻にしていた。原理主義者にすれば、教祖のひそみに倣ったに過ぎないのだ。
モルモン教威勢の良い拡大をアピールしているが、実際は行き詰ってしまっているのである。教えが破綻しつくしてしまっているから、せいぜい蓄財し、現世的な権威を強める以外に道はないのだ。
by garyoan | 2005-11-07 10:31 | モルモン教