カテゴリ:モルモン教( 70 )

元祖9・11

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9・11といえば同時多発テロであり、今回の総選挙であるが、以前より記録にとどめておかねばならない、アメリカ史における汚点の日なのである。
それは、クラカワーが「信仰が人を殺すとき」でも書いている、マウンテン・メドウ大虐殺の日なのである。
1857年の9月11日、モルモン教徒はユタ準州を通過してカリフォルニアに」向う開拓者の一団を襲い、幼児を除く全員を惨殺したのである。教団はこれをネイティブアメリカンの仕業であると偽り、事実を隠蔽しようとして来た。

このマウンテン・メドウの大虐殺はわが国におけるオウムのサリン事件に匹敵する恐るべき事件である。
私のサイトに私なりに事件をまとめたもの、そして高橋弘教授の論文が掲載されている。
お読みいただいて、カルト宗教が引き起こす恐るべき犯罪について、考えて欲しい。
by garyoan | 2005-08-23 10:50 | モルモン教

結局、破門された学者

c0024167_7905.jpgAustralian Author Excommunicated By Mormon Church
以前紹介した、オーストラリアのモルモン教徒の学者、Simon Southerton はついにモルモン教を破門されてしまった。
以前の記事はこのふたつ

モルモン教団、DNA学者を破門するか?

モルモン教団、DNA学者を破門するか?-続き-


みずからの教義に反対する学者を追放してしまったわけだ。
しかし、モルモン教団もそこまではバカではない。今回は Southerton が妻以外の女性と不倫した事が罪であり「破門相当」という宗教裁判(正確には宗紀評議会)の判決を出したわけである。さきにも述べたが Southerton はこの時にはすでに妻との夫婦関係は破綻していたと反駁している。

戒律が厳しいと評判のモルモン教だが、それは表向きのこと、性の乱れはしっかり及んでいる。宣教師が女性信者をレイプしたということがわが国でも起こっている。この宣教師は強制帰国させられただけで特段のお咎めなしであったが、レイプされた側は破門された。不倫や婚前交渉など日常茶飯事だ。要するに幹部にばれなければいいのである。監督にはこうした法廷を開くのが煩わしいので、見て見ぬふりをしたいというのも正直なところである。
そんなでたらめな宗教団体が、不倫を理由にわざわざ信者を破門するなどということはあきらかに後からつけた理由でしかない。

もし、あなたがモルモン教徒が高い道徳律をもって生きているのではないかと思っているならそれはとんでもない誤解である。単に酒もタバコもやらないという程度でしかない。モルモン教を信じているからといって、それだけで立派ではない。
そして、日本では義務教育で普通に教えられている、常識的な進化や歴史に基づいて考えを述べることはモルモン教では大変危険な行為とみなされる。それを良く覚えておいてもらいたい。
by garyoan | 2005-08-06 07:06 | モルモン教

出現系奇蹟のうさんくささ

木にキリストの顔が現れる | Excite エキサイト
c0024167_7355954.jpg少し前にかびの生えたサンドイッチに聖母マリアが現れたという記事があった。詳細は忘れたが、その後に地下鉄の壁面にイエス・キリストの姿が現れたとか言うのがあった。そして今後は木の切り口に・・・。科学万能の時代でも神様たちは大忙しだ。
しかし、これはインターネットで情報が世界規模になったせいなのだろう。元々この種の出現系の奇跡物語は珍しくもなんともない。この手の奇跡を信じる信仰者の人には悪いが「首なしライダー」や「トイレの花子さん」と同じレベルのものだ。

特にこの記事

「キリストの顔」は、近くで見るとはっきり分からないが、木から2~3メートル離れて眺めると顔に見えるとのこと。地元紙が伝えたところによると、枝が切り取られたのは約1年前のことで、顔が現れたのは最近のことだという。

は、心霊写真レベルの話ではないか。心が恐怖に向わずに感動に向いていると言うだけの違いだ。

無神論者は単なる「造化のいたずら」だとしている。

いやあ。キリスト教徒でも普通はこうした出現は否定する。地元教会司祭はこんなケチな方法で信仰心を鼓舞するのはやめて堂々と「奇蹟ではない」というべきだ。

しかし、最初に挙げたカビたサンドイッチのことでも分かることだが、この種の話で共通する疑問は

 「なぜ、マリアやイエスだと分かるんだ?」

ということだ。サンドイッチのマリアも欧米人の顔だ。マリアもイエスもユダヤ系だからそんははずはないだろう。

 「お前ら!ホントの顔見たんかい?」

と突っ込みたくなる。

弁天さんや不動明王ではダメなのか?
もし、日本で発見されたらキリストにされていた可能性はほとんどないだろう。
結局、人間サイドに「もっと信じたい」と言う願望があるので、奇蹟は簡単に製造される。この種の非日常的な事を事実とすれば、わずらわしい現実をジャンプできる。進化論も宗教観の対立も一発の奇蹟でジャンプできる。世の中が進歩すればするほど、この越えねばならないものは大きくなる。だから、比例して人は奇蹟を求めことになる。「私は見た」「体験した」というのは絶対的解決だから。

モルモン教の話をしておこう。
モルモン教のはじまりはジョセフ・スミスの見神ということになっている。少年ジョセフが神とイエスに森で出会うと言う話だ。これは後世の作り話だが、もし本当だとしてもどうだろうか。そんなに重要な話だろうか?マリアやイエスはしょっちゅうどこかに出現している。それと一体どこが違うと言うのか?
モルモン教の巧みな点はこの体験を信者候補者に「祈って真実かどうか確かめて下さい」という点にある。(祈ることが確かめになると言うこと自体がヘンだが・・・)奇蹟体験を共有させるわけである。あとはジャンプしてもらうだけのことだ。
こうしたジャンプを意図的に仕組むことはマインド・コントロールのテクニックなのだ

by garyoan | 2005-07-31 08:44 | モルモン教

ユタとマルチビジネス

c0024167_19521239.jpgユタといえばモルモン教だが、同時に覚えておいて欲しいのはマルチビジネスのメッカだということだ。
ニュースキン、ニューウエイズはユタが本社。ニュースキンに至っては社長がモルモンの伝道部長に召されるほど密着している。
モルモン教はビジネス部門を宗教団体と完全に分離している。教団はこれらの会社の株を保有し運用している。
マルチビジネスが間接的にモルモン教を潤しているのである。
そんな、ユタ州からまた新しいマルチビジネスがやってきたようである。
Engevity(エンジェビティ)である。

商品やビジネスプランについていちいち批評するのもばかばかしい。
毎度おなじみのマルチビジネスだ。
皆さんは十分に注意をしてほしい。
by garyoan | 2005-07-25 19:52 | モルモン教

モルモン教団、DNA学者を破門するか?-続き-

c0024167_8102451.jpgモルモン教団、DNA学者を破門するか?の続きだ。Provo Daily Heraldの記事にやや詳しい内容が記されている。
Simon Southerton の著作は「Losing a Lost Tribe: Native Americans, DNA and the Mormon Church」<失われた種族(アメリカ原住民)を見失う-DNA対モルモン教会->というものである。彼は証拠からモルモン書は完全に間違った書物であると断言する。モルモン教団にとっては誠にうっとおしい事である。
モルモン教には信者の献金で設立した御用学会FARMS(Foundation for Ancient Research and Mormon Studies)というものがる。学会というよりも「とんでもワールド」擁護団体と呼ぶのがふさわしい。モルモン信者はこんな団体に献金が使われていることに腹を立てるべきなのだが。
教団サイド(FARMS)の主張は、前回も述べたとおりであり、「ネイティブアメリカンのDNAは複雑に入り組んでおり、簡単な断定は受け入れられない」と言うものである。しかし、自らDNA研究による反証を進めることはない。
ダニエル・ピーターセンという(モルモン教内部では)有名な学者がいるが、彼は学術的研究に対して教団が懲罰を加えることはないと言っている。いまさら、なにを当たり前を、と思う。しかし、そう言わないといけないほど、後ろめたいのである。

モルモン教も馬鹿ではない。教団は Southerton を教会法廷に呼び出す理由を表向き、過去の不倫としている。5年以上前の出来事である。彼は現在妻とも離婚(別居)している。Southerton はこれに反発している。破門するにしてもモルモン教義否定の方こそ理由としてもふさわしいだろう、というのである。
Southerton はどうも腹を括っているようだ。むしろ、開き直って、教団を追及しているようも見えて来る。

表向きとはいえ、ピターセンの宣言は学術的批判を行うモルモン教徒への一定のお墨付きを与えたと言えなくもない。しかし、モルモン教義は「指導者の勧告への不従順」を大きな罪としている。学術的批判はOKでも、指導者の腹積もりひとつで信者を罰することが出来るのである。
by garyoan | 2005-07-21 09:23 | モルモン教

カルトの定義を明確に

c0024167_20354251.jpg謎の武装集団がティーポット信仰カルト教団を攻撃 | Excite エキサイト
日本ではカルト宗教の定義があいまいだとつくづく思う。
定義できない諸事情(特に政治的な)があると言うことはうよくお分かりだと思う。
このティーポット教団(?)の教義は大変奇矯なもののようだが、果たしてカルトか?
教義が変っているだけがカルトの要因ではない。「いわしの頭も信心から」と言う。別にいわしを信心しようと、ティーポットをご神体にしようと、A級戦犯を神祀りしようと、それだけでカルトにはならない。
カルト宗教とは現在では破壊的カルトと同義だ。日本脱カルト協会などもこの見解に立つ。
このティーポット教団(スカイ・キングダム)の教祖が「自分はあらゆる宗教の王だと発言」した程度では人は不快かもしれないがどうしようもない。ただ、王として「他国を制圧せよ」と命じて毒ガスを製造したり、武装したりすると間違いなくカルトである。
いや、そこまでいかなくても、信者に悪質なマインドコントロールをかけて信徒個々に、精神的、経済的、損傷を加えればカルトであろう。
われらがモルモン教もまさにこれに当る。

この教団も記事によれは以下のようにある。

しかしイスラム教勢力が強力な北東部にある州の宗教担当局は、この教団が逸脱しているとして強硬的な態度を取り、非合法化を決定したところだった。
宗教担当局は今月上旬にコミューンを強制捜査し21人の信者を拘留したが、アヤ・ピンは逮捕を免れていた。


一定のカルト宗教の要件は満たしていたのだろう。
しかし、マレーシア政府はカルト宗教は早速に非合法集団と認定できることに驚いた。わが国に比べて進歩的な面があるのではないだろうか。
わが国が解散命令を出したのは唯一オウム真理教だけだった。(それも名前を変えて活動中)何か問題を起こすだろうと心配されていたパナウエーブも当初捕まったのは「車庫とばし」をしたという道交法違反だった。結局、その後パナウエーブ信者から死者が出てしまった。

何でも法で取り締まれとは言わないが、何がカルト宗教かと言うコンセンサスは必要だろう、それを越えた時には如何に対応するのかははっきりさせないといけない。
by garyoan | 2005-07-19 20:37 | モルモン教

モルモン教団、DNA学者を破門するか?

c0024167_18122429.jpgモルモン教の致命的な欠陥教義のひとつが「ネイティブアメリカンはイスラエル民族である」と言うものがある。聖典モルモン書に拠るとリーハイというエルサレムに住んでいたマナセ族の男が、家族を連れてにエルサレムを脱出し、アメリカ大陸にや来て、彼の子孫がネイティブアメリカンになったと書かれている。

しかし、ネイティブアメリカンはモンゴロイドであり、イスラエル民族ではなく、日本人と祖をひとつにするというのは私たちにとって「一般常識」だ。
近年のDNAに基づく研究もこれを裏付けている。

NBCのインターネット記事によると、モルモン教徒で植物遺伝学者であるSimon Southerton がこの世界の常識を本に書いたため、教団から破門されかかっていると言う。出身地のオーストラリアの教団幹部が教会法廷のために動いているようである。
モルモン書の内容を批判するに当って、「ネイティブアメリカンのDNAがイスラエル民族と結びつかない」と言う至極当たり前の事を本に書いただけのことである。全く恐ろしい事をする宗教団体である。中世のローマカトリック並の話しである。

著者Simon Southerton は既に1998年にモルモン教監督の責任を棄てている。それは自説がモルモン教義と相容れない事に対する覚悟の表れだった。

実はモルモン教団がDNA分析を駆使する学者に圧力をかけたのは初めてではない。以前にはマーフィーと言う学者も破門されかかったが、マスコミが騒ぎ立て、マーフィーの教え子たちも抗議行動を起こしたため。教団は教会法廷を無期延期したのだった。
この時、教団は「DNAは関係ない。マーフィーが指導者に従わないと言う不従順な態度を取ったからだ」と言うような苦しい言い訳をした。要するに「研究し発表することはかまわないが、それを取り下げるように指導者が言えば従わないといけない。それが出来ない人間は不従順な信者として罰する」と言う魔女狩り的な理屈だ。

記事によるとモルモン教の「スポークスウーマン」と「ブリガムヤング大学の学者」は古代にアメリカに渡来したものの多くがアジア起源である事を容認しつつも、古代イスラエル人も少数だが渡来したと言う証拠があるような事を述べているようである。
もしもそうした証拠があるなら、反論する側から提示するのが常識である。そして大いに議論して切磋琢磨すれば良いのであって、教団が懲罰を加える理由にはなるわけもない。
もっとも、モルモン教はごく初期の頃から「アメリカインデアンはレーマン人(リーハイの子孫、つまりイスラエル民族)である」と断定していた。なまじっか反論すると、こうした過去の主張との矛盾が明るみに出る。強権で押さえ込むのが一番確実なのだ。モルモン教とはそんな危ない組織なのだ。

あなたがもしDNAに寄る様々な分析結果を、科学的だと信じるなら、モルモン教には関わらない方が良い。もちろん、モルモン教は創造論である。進化は悪魔の教えだと言う。進化を科学的事実と受け入れているなら、モルモン教など相手にしないほうが良い。
by garyoan | 2005-07-17 18:33 | モルモン教

哀愁の夫婦宣教師(3)

c0024167_22305344.jpg突然の老夫婦宣教師の迷惑訪問を受けた友人のところに、教会の監督から手紙が来た。
友人が既に脱会していると言うことだったが、脱会届が出ていないようなので、脱会するつもりなら改めて届けを書いて提出して欲しい、というものだった。
しかし、「脱会したかどうかが分からないので、念のため届けを出してくれ」とはなんとも人を舐めた話しである。つくづくおかしな団体である。まあ、勢力を拡大していると豪語する背景にはこうしたでたらめな会員数があるのだが。
こんな風に脱会届をきちんと処理せず、放置したり、握りつぶしたりするのは、モルモン教では当たり前である。ところがこうしてトラブルになると大慌てで処理をする。

結局、友人はその日の内に脱会届を提出した。
届けは監督が受理した後、ステーク会長経由で東京の管理本部に書類が転送され、登録抹消の手続きとなるのである。なんとも、のんびりした話しだ。

ちなみに信仰を失った宗教団体から離脱するのに書面は不要である。口頭で伝えればそれで十分であるし、団体は直ちに処理をしなければならない。

ところが、モルモン教は届出からひと月の猶予を設けている。これも本当はおかしい。

このブログを読んでいる人の中にはモルモン教を辞めたと思っている人も多いだろう。ところが、モルモン教はあなたを辞めたとは思っていない。
住所が変り結婚して姓が変ってもあなたの行き先を追跡している。
あらゆる手段を使って個人情報を漁っている。


覚えのある方はこの際、きっぱりと脱会してしまった方が良い。

会員でなくても英会話などで住所、連絡先などを宣教師に教えてしまった人もモルモンになる気がないならデーターを抹消するように、はっきり申し入れる方が良い。
by garyoan | 2005-07-15 22:31 | モルモン教

「信仰が人を殺すとき」:文芸春秋8月号の書評

c0024167_4413097.jpg文芸春秋8月号に鈴木宗男の腹心「外務省のラスプーチン」と言われた外務省職員(現在休職中らしい)佐藤優が「信仰が人を殺すとき」の書評を書いている。
以下紹介したい。
佐藤は本書からアメリカの病理現象を読み取る。それはアメリカ人は絶対的真理を自らが保有しているといううぬぼれであると言う。確かにその通りだ。既に高橋弘教授が指摘したようにモルモン教はアメリカの縮図である。
しかし、佐藤には大きな誤解がある。それはジョセフ・スミスが反奴隷主義者であったと言う点だ。これも高橋教授が「素顔のモルモン教」で指摘したとおりで、ジョセフに明確な反奴隷制の意識があったわけではない。佐藤は「モルモン教徒を奴隷解放運動の先駆者とする物語を構築することも可能だ」と大胆な意見を述べている。おそらく人種差別の教本である「高価なる真珠」を佐藤は知らないのだろう。
百歩譲ってジョセフが反奴隷主義者であったとしても、次の代であるブリガム・ヤング以降のモルモン教徒から反奴隷の思想を引き出すことは全く不可能である。奴隷制を支えてきたモルモン教徒の人種差別の意識は今も脈々と息づいている。
もちろん、「信仰が・・・」で取り上げられているモルモン原理主義者たちも立派な人種差別主義者である。というか、人種差別と性差はモルモン教義の根幹である。佐藤の読みはやや浅いと言わざるを得ない。
書評の最後で佐藤はこの本が現れた事について歓迎の言葉を述べ、「アメリカ人が自ら信じる絶対的真理に懐疑の目を向けることが出来るようになれば、世界はもっと安定し、アメリカの道義的影響力は現在よりも拡大すると確信する」と続け、文を閉じている。
確かに一面ではそうであろうが、モルモン教の被害者の立場からはこの言葉にはやはり一定の違和感をもってしまう。既にモルモン教は日本を始め諸外国に輸出されているのである。アメリカ産の宗教カルトやマルチビジネスなとの経済カルトがどれだけ日本にあることか。確かに本書のようにアメリカには強力な自浄作用が働くパワーがあることは間違いない。しかし、その一方でカルトのような非社会的団体の行動を放任するという困った側面もある。そのことが、アメリカ国内に留まらず、わが国にも良くない影響を及ぼしていると言うことも佐藤には見てもらいたい思いがある。
余談だがパリ市はアメリカ産カルトであるサイエントロジー信者のトムクルーズに名誉市民の称号を与えないことにした
カルトに厳しいヨーロッパと、カルト放任のアメリカとの考えの違いを見せた出来事である。結局、アメリカが道義的影響力を拡大することを云々する以前に、そもそも世界がそれを果たして期待しているのだろうか。
by garyoan | 2005-07-14 04:42 | モルモン教

モルモン教徒のニセ牧師

c0024167_17554361.jpg週刊文春の5月26日号のバックナンバーを取り寄せた。興味があった記事が載っていることを最近知ったからだ。それは、「ホテル・結婚式場の牧師の9割はニセ者だ!」(同号p47~)という記事だ。
結婚式場、ホテルの外国人牧師の9割がニセ牧師であると言うスクープ記事だ。
キリスト教式結婚式のブームが続いている。ホテルや式場ではチャペルをふたつ持ってフル稼働しているところもある。司式する牧師も大変である。結婚式は日曜日が多いわけで、その日は牧師も正規の仕事の日でもある。牧師は人手不足となる。その上、挙式者は司式が外国人(もっと言うと欧米の白人)牧師が良いと思っている。ところが、いくらキリスト教が少数派の日本でもそんなに欧米白人牧師がゴロゴロいるわけはない。
そこで、ニセ牧師の登場と言うことになるのだ。

昔のことだが、私の友人が神戸の某所で結婚式を行った。この時も外国人牧師が司式を行ったが、その牧師の振る舞いをしばらく見て「この人おかしいなあ」と思った。全く牧師っぽくないのである。今ははっきりとこれは「ニセ牧師」だったと断言できる。実は私も基督者の端くれで、元ホテルマンである。チャペル結婚式で本物の牧師のお手伝いをしたこともある。よほど上手に化けない限り、ニセ牧師を見抜く自信もある。と言うか、普通のクリスチャンなら牧師が本物かどうかは意外と簡単に見抜けるものだ。祝いの席ということもあって、おおごとになっていないだけだろう。記事にはキリスト教サイド正統牧師たちからの働きかけが始まっているとも述べられている。本件関係者には、あまり世間を舐めないで欲しいと思う。

ところで、記事によれば、ホテル式場と契約しているイベント会社や司会の会社がニセ牧師を作り上げて、派遣していると言う。

数年前だが私もこのことを裏付ける調査を依頼されて行ったことがある。
カルト問題の研修で三重県の某市を訪問した時のことだ。ある牧師先生から市内の結婚式場でおかしな牧師がいると聞いたのである。その牧師はアメリカ人で、結婚式が終わった後、聖書のような本を参列者に配っていたと言うのである。たまたま参列者に牧会する教会の信者がいて、その本を持って来て、牧師に見せたそうである。なんとその本は「モルモン書」だった
正統派キリスト教の牧師がモルモンの聖典を配るはずはない。明らかにニセ牧師である。しかし、その牧師先生はその式場がどうやってそのニセ牧師を見つけてきたのかわからない。抗議をするつもりだが、式場のシステムも詳しく知らない。証拠固めを含めてどうしたら良いのか相談されたのだ。
私のコネクションを利用し、この式場はHだと言うことが分かった。そしてHは教会や牧師と契約してはおらず、大阪市内のTと言うイベント企画会社から牧師の派遣を受けているとの事であった。なるほど、ニセ牧師がばれても式場の責任にはならないようにしてあるわけだ。私は早速この情報を牧師先生にお伝えした。

はっきり言って結婚式での牧師の台詞や立ち回りは簡単である。数日の研修も必要ないだろう。(台詞など聖書を見ているふりをすればいくらでもカンニング可能だ)確かに欧米白人にとっては美味しいアルバイトだと思う。

しかし、このモルモンのニセ牧師は単なるニセモノをはるかにの凌駕する厚顔無恥ぶりである。
正統キリスト教を悪魔の教会と言ってはばからないのがモルモン教だ。その悪魔の教会の牧師になりすまして、アルバイト代を稼いでいるのだ。それだけではない。モルモン教を広めるために「モルモン書」までをキリスト教の集会の中で配るあつかましさ。
多分、このモルモンのニセ牧師は派遣元のイベント会社にも内緒でモルモン書を配っているのだろう。常識では理解不能なゆがんだ熱意である。
当然、いち個人が式参列者の分だけの「モルモン書」を用意できるはずもない。モルモン教団も後方支援していることは間違いない

ニセ牧師であれ、それが結婚式の感動になると言うのであるなら、結婚の当事者に文句を言うこともない。ただし、ニセモノが跋扈するところにはそれに便乗する悪意があると思っていたほうが良い。幸せのスタートを祝福しに来た方々がカルトの餌食になっては、目も当てられない

式場やホテルでおかしな牧師(特にヘンな本やチラシを配ったりする)がいたら、是非連絡して欲しい。
by garyoan | 2005-07-13 17:55 | モルモン教