カテゴリ:酔郷から( 176 )

階段の少年

 昨日のこと、仕事を終えて疲れて帰ってくると、マンションの1階、階段に青い服を着た男性らしき人影が座り込んでいた。顔を伏せて、スーツ様の服を着ているようだが、襟を立てて丸まるような姿勢だった。近づいていくとどうやら制服を来た男子中高生のようであった。
 昨今のニュースで伝えられる事件のこともある。放置は出来ない。
 かといって、声を掛けるというのも結構度胸のいるものだ。

 「今世間が求めているのは嫌われるオヤジだ」
 「無関心はだめ。口やかましい隣人が必要だ」

 そんなワイドショーのコメンテーターの文言を思い浮かべながら、近づいた。そういえば今年度はマンションの理事になるのだった。

 「君!どうしたんや!」
 
 すらりと上手く言えたと思う。すると、その少年は顔を上げた。バツの悪そうな、しかしさわやかな笑顔をしていた。
 
 「いえ。あの、友達を待っているだけです」

 答えた言葉の裏側に

 『ほら。こんなとこで待たされるから、声かけられたやろ。物騒な事件が起こってるんやから、ええかげんにして欲しいわ』

 そんなメッセージがあった。
 そうか君もニュースを意識してるのか。

 「大変やね」

 私も笑って、来たエレベーターに乗る。頑固オヤジになり損ねた?
by garyoan | 2006-05-25 15:55 | 酔郷から

正直者が馬鹿を見ないように

<保険金訴訟>フィリピン人女性が判決に反論、控訴の意向

別に殺人罪を認めたわけではない。保険金不払いを裁判所が認めたと言うだけに過ぎない。
このケース
「保険金のために婚約者を殺したかのように扱われ悲しい」
とフィリピン人女性は立腹のようだが、正直なところ保険会社には殺人か否かなどと言うことには関心はない。保険金を払いたくないだけだし、そうするに足る十分な理由があるのだ。
保険金支払いは「推認」のみで拒否することが出来るから、そうとう強固な反論を用意しないといけないだろう。せいぜい、掛けた保険料が返って来れば上出来だろう。

保険金が支払われないケースは少なくない。生命保険では既往症を偽って契約するという
告知義務違反が多い。損保では自動車の車両保険。盗難やイタズラを偽装することがよくある。
まあ不景気なご時勢もあって、働くより入通院して、保険金を貰う方が収入が良い場合もあるし、車を買いたい方だけでなく、売りたい、直して修理費が欲しいという方面も偽装に加担する
ことも多い。

正直、成功している連中がいるのも事実だが、世の中そうは甘くない。保険会社も会社の看板がかかっているからいつまでも放置してはくれない。調査する専門家も雇って、正直者が馬鹿を見ないように勤めている。
by garyoan | 2006-05-19 06:09 | 酔郷から

最近のこと


過去が全部プライドになるのか
それを通用させたいなら 
宗教を続けていろ

生きてきたことを否定できないなら
今以上 自分を 
好きにもなれないさ

教祖に裸体をいじられて
オカルト儀式に身を任せ
たどり着くのは
高学歴とのギャップ

そんなにも遠いところにもなかったね
結局 君より近かったのか

君の背中で指を遊ばせ
僕は言う
 --人生はやり直すに値しない
 --高橋和巳やったかなあ

うつぶせでタバコをふかしながら君は言う
 --だれ それ 知らんし

あいそのない奴 でも
そんなかみ合わないひとときが
今なのだと 分かる

 --越えたんかもしれん

 --また 意味不明 言うてるわ

そんなつっけんどんに
ちょっと感謝をして 僕の一日は終わりだ
by garyoan | 2006-05-06 00:43 | 酔郷から

きのこたけのこつづき


c0024167_871762.jpg4/27の記事、コメントで紹介した「きのこたけのこ4パック」を買ってきた。

上から

ノーマルのきのこの山

たけのこの里のいちご味

ノーマルのたけのこの里

きのこの山のいちごヨーグルト味
by garyoan | 2006-05-05 08:07 | 酔郷から

ABCEF

5月2日、能勢の妙見山に軽くドライブに行った。
妙見山は久しぶりだ。夜、雨が通ったのだろうか。あたりは濡れていた。
風が強くて、気温も低い。吐く息が白い。
境内まで登って行く。
お堂の横で発見した「ローマ字の電光表示」。
c0024167_8131055.jpg

いったい、なんなのだろうか?
とにかく、寒くておなかも減ったので、梅わかめうどんを食べて撤退する。
by garyoan | 2006-05-04 08:15 | 酔郷から

転居先は?

仕事で神戸元町に行く用があった。
時間調整でガード下を歩いた。時間が早かったこともあってほとんどのシャッターが下りたままだった。中に見つけた可笑しな掲示。

c0024167_19493781.jpg


転居先は一切書いてない。ミステリー転居だ。
by garyoan | 2006-04-28 19:51 | 酔郷から

どっちが美味しい?

私のパートナーさんから質問を受けた。彼女は知り合った人にこの質問を必ずするという。
それは明治製菓のチョコレート菓子、

 「『きのこの山』と『たけのこの里』のどちらが美味しいと思うか」

と言うものである。

私がこの質問を受けた時、実は「たけのこの里」をまだ食べたことがなかった。
だから、回答は留保したのだが、そんな矢先、スーパーでこんな商品を見つけた。
c0024167_22353396.jpg
「きのこの山」「たけのこの里」両方が入った商品だ。早速買って、食べてみた。(ダイエット中に良いのか?)
私的には「きのこの山」の方が美味しいと思ったが・・・。
by garyoan | 2006-04-27 22:35 | 酔郷から

茨木のり子「六月」に思う

なんかホリエモンが保釈されるかもしれないそうで・・・。
堀江時代のライブドア商法は虚業だという。それはそうだったと思う。
だがしかし、現代社会はこうした一種の「虚業」に依拠して成立していないだろうか。原油価格の高騰も産油の実態と言うよりも投機としての理由が大きいと言う。
そんな社会をひとくくりに批判するつもりもない。正直、私もそうだが、こんな世界から恩恵を受けている。
私の友人が都会を離れてしばらく消息を断ちたいと言っていた。私も半ば同意し、同行したいものだと申し出たが、友人は「君ともしばらく音信不通だ」といわれて、苦笑した。
そして、帰宅してふいに思い浮かんだ、茨木のり子のあまりに美しく力強い詩。

    六月

     どこかに美しい村はないか
     一日の仕事の終わりには一杯の黒麦酒
     鍬を立てかけ 籠を置き
     男も女も大きなジョッキをかたむける

     どこかに美しい街はないか
     食べられる実をつけた街路樹が
     どこまでも続き すみれいろした夕暮は
     若者のやさしいさざめきで満ち満ちる

     どこかに美しい人と人との力はないか
     同じ時代をともに生きる
     したしさとおかしさとそうして怒りが
     鋭い力となって たちあらわれる

             (見えない配達夫)
 

茨木の一連の詩には確かな生活、実業がある。そして、「何処か」を希求しながらも、そこが「ここ」であるべきだと主張し続ける。茨木の時代の可能性でもあったのあろうか。今は「ここ」すらも危うくなっている。この詩「六月」が発表されたのが昭和33年で私が4歳の時、しかし、それからどんどん私の足元は崩れている。
優れた詩人は預言者でもある。そして、預言者の言葉は賞賛されても採用されることはない。
by garyoan | 2006-04-27 02:22 | 酔郷から

エロ物語と言うのか・・・

言葉の意味がよく分からないが「やおい系」とか言うのだろうか、ボーイズラブにはまっている方がいた。とあるスポーツマンガのキャラクターに仮託して同性愛を描いているのだ。拝見したが、ちょっと読むに耐えられない内容だった。
ご本人は「性描写があからさまで不快感を感じる恐れがあるので、ご注意下さい」と言うようなことを書いていたが、そんな話しではない。ストーリーとして成立しない内容だったのだ。性描写、それも興味本位で描いている同性同士のそれを自身の欲求不満の解消にとしている程度のものだ。

別にわいせつな描写や物語が悪いなどとお堅いことを言うつもりはない。
でも、エロチシズムはもっと深いもので、もっと「よくない」ものだ。

で、私もちょっと妄想して書いてみた。意味深で返って結構エロイと思うが・・・。

あなたが隣で寝ているのに
あなたの夢を見た
それが なんとなく 自慢で
でも 話すと あなたは怒るだろうね

あなたは低血圧のせいで
明け方 シーツを泳いでる
そんな姿が たまらなくて
なんどか口づける

南向き 昨夜から開け放した窓
朝の風
始発電車の音
仕事の予定
が 流れ込んで来る

--珈琲はどう
--朝は食べないの

うなづきながら
君が火を点けたタバコ
その先にほのかな後悔が立ち上る
by garyoan | 2006-04-23 23:27 | 酔郷から

琵琶湖就航歌(続き)

琵琶湖就航歌のことすこしネットで調べてみた。
高島市のサイトに詳しい情報があった。

ジュニア第九合唱団のライブ合唱もあって、素直で伸びやかな歌声に感動する。
もうずっと前、大学に入ってすぐぐらいにとある教授が死去された、その方は京大の出身でこの琵琶湖就航歌を愛唱されていたとのことで、追悼の集会でこの歌がグリークラブによって歌われたのを覚えている。加藤登紀子の大ヒットがあって曲は知っていたが、6番まであるとはその時まで
知らなかった。加藤もカラオケも4番までだったと思う。
高島市のサイト情報で分かるが。この歌は、旧三高(現京都大学)のボート部の合宿訓練のさいに生まれた歌で、その時の立ち寄り先が歌詞に入っている。だから、6番まで聞く、あるいは歌うほうが本当だし、感動も大きい。
最後の6番に登場する長命寺は最後の寄航点だったようである。そう思うと、合宿最終日の達成感と仲間との一体感が歌詞にあふれている。
琵琶湖のすばらしい景観、深い歴史と青年のロマンチシズムがひとつになった佳曲だ。
この曲を聴くたび、どこかに行きたくなる。

c0024167_949634.jpg

長命寺内にて
by garyoan | 2006-04-22 09:49 | 酔郷から