カテゴリ:今を生きる三国志( 4 )

泣いて馬謖を斬る

「大事な人材失った」 石原都知事
c0024167_15142327.jpg東京都の浜渦武生副知事が更迭された。浜渦さんて関西大学卒、私の先輩だったんだ。江本孟紀氏が大阪知事選に立候補した時に副知事に浜渦さんを招聘すると公約していた。結局エモやん落選して浜渦大阪府副知事は実現しなかったが、このとき当選していたら、「泣いて馬謖を切る」ではなくて「三顧の礼」になったわけだ。良い悪いは別にして大阪はもちろん東京も変っただろう。

ところで、馬謖が斬られたのは、諸葛亮の軍略にそむいたからだ。
第一次北伐の際、諸葛亮は馬謖に補給路の急所、街亭守備を命じた。諸葛亮は道筋を固めるように命じるが、馬謖は現場判断で山頂に陣を敷いてしまった。結局、敵に山腹を包囲され、水路を断たれてしまい、全軍の惨敗を喫すこととなった。敗戦の責任を取って諸葛亮は馬謖を斬刑として、軍律をしめした。
まあ、私が改めて言うまでもない、超有名なエピソードである。

しかし、戦場にあっては臨機応変、相手の出方を確認しての作戦変更はあるものである。諸葛亮の処罰は厳しすぎるように、私には思える。まあ、それはさておき、馬謖を登用した責任を諸葛亮もとっている。自ら丞相から右将軍に降格と言う人事を行っているのだ。
『泣いて馬謖を切る』というのが正確に使われているなら、部下(副知事)に罪ありと認めたことになる。そして故事の通りに自らにも相応の処罰を科すべきあろう。知事自身が辞任する必要まではないだろうが・・・。「人事を一新することが事態を収拾する最大の責任の履行」などと嘯いているどころではいない。
by garyoan | 2005-06-04 15:18 | 今を生きる三国志

美味しかった反日騒動

Excite エキサイト : 国際ニュース
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どうしたんだろうか?中国の反日デモは?今日は5・4運動記念日というのに。「暴れろ」とは言うはずもないが、合法的なデモぐらいはやったらどうなのだろうか?中国当局も厳重な警備体制を引いたらしい。それが功を奏したのは間違いないだろうが、反日とはそんなに簡単に鎮火するものだったのか。
そういえば、テレビで反日活動のリーダーとか言う人物がインタビューを受けていた。彼は「デモが起こるか、起こらないかはわからない」と言っていた。ふてぶてしい態度ともとれたが、それを聞いて「ああ、これは終わったな」と思った。
今回の反日破壊行動が官製のものだったか自発的なものだったかは分からない。(私は多分に官製だと思っているが・・・)しかし、5月4日に何もないと言うのはどうしたことだろうか。たとえば、わが国で言えば護憲団体が前日まで「9条を守れ!」とアピールしながら、肝心の憲法記念日に集会を開かなかったらどうだろうか。活動の弱体化をさらすことになるだろう。(野球で言えばオープン戦でガンガン打っていた選手が開幕戦からいきなり2軍落ちしていたようなものか:笑)

このまま4日は平穏に終わるだろう。中国政府は、自作自演であるなしに関わらず「ちゃんとデモを抑えこめました」と世界に上出来ぶりをアピールするだろう。根っからの純粋反日運動家は消化不良を感じざるを得ないだろう。(まあ、連中もしたたかな政府の術策に踊らされたのだろうが・・・)

下手な騒乱は返って権力側を利することになる。魏の曹爽が宦官と結んで国を掌握したが、これは司馬イ(仲達)の想定内のクーデターだった。しばらく病気と偽っていた司馬イは油断しきった曹爽派に再度クーデターを起こし、完全に政権を掌握してしまった。これのことが魏王朝の終焉へのプロローグになっていった。

今回の反日騒動。私には大掛かりな茶番劇のように見えるが、中国政府はまた国家権力強化に成功したことは間違いないのではないか。
by garyoan | 2005-05-04 19:01 | 今を生きる三国志

反日デモはOFF会か?

Excite エキサイト : 国際ニュース
c0024167_23571068.jpg中国の反日デモは自然発生であると、中国政府は言っている。わが国でも「そんなバカな」と思いつつも、インターネットと言う先端の情報伝達手段がこの狂奔を生んだと言う点では一致しているように思える。
しかし、本当にそうなのか?
テレビのニュースのレベルで恐縮だが、中国にBBSなどで述べられている罵詈雑言、誹謗中傷は全く目を覆いたくなるものだ。わが国の巨大匿名BBSも赤面してその場を立ち去るだろう。そんな「アブナイ呼びかけ」に市民が応じるのか?
ネットをするものとして考えて見てほしい。
たとえば、人の中傷、差別が書き連なったサイトがオフ会をしようと呼びかけてもは果たして人が集まるのか?趣味のサイトのOFF会でも人集めにひと苦労もふた苦労もするのに、一歩間違えば当局に逮捕されかねない、時には参加者同士でも揉め事が起こりかねない「危険なデモというOFF会」に普通に参加することなど、私の経験では信じられない。中国の高度成長と巨大な人口を過大評価しすぎていないだろうか?
私は結局インターネットは隠れ蓑にされているだけで、実際はもっとアナログな、しかし実績ある手段で今回の暴動は演出されていると思う。
その理由のひとつがこの週末に一気に沈静化したことだ。あれだけ各地でそれぞれ数万人を要してごろりと転がりだした車輪が簡単に止まるはずがない。(止まってよかったのだが。)それもインターネットを含むメディアで政府が呼びかけただけでである。「愛国無罪」とはそんなに軽いものなのか?

田中角栄が中日国交回復を果たした時、私は大学に進学、中国史を学ぼうと青雲の志に燃えていた。国交回復後の中国文化の流入は激しく、私は大阪の中国文物店で簡体字の年表を買うことが出来た。
今も思い出すのはそこに「草の根民衆の革命的決起」なる項目が別に設けられていたことだった。「燕雀いずくんぞ」で有名な陳渉・呉広の乱からはじまって、当然毛沢東の共産革命に繋がるわけだ。人民革命を誇りとする国らしくユニークな視点だと感心したことを覚えている。将に「造反有理」の思想であった。それは現在も脈々と受け継がれているはずだ。そしてそれは反日教育よりも「造反有理」の思想の方が共産中国では重いのではないか。そんな国がいとも簡単に草の根蜂起的行動を停止するものだろうか。どうも今回の反日暴動は出来すぎている。

ところで激動の三国志の嚆矢となった黄巾の乱も先の年表で革命的決起のひとつに数えられている。承知の通り「蒼天既に死す。黄天まさに立つべし」と漢帝国の終焉を宣言したのだ。これは成すには困難だが、スローガンとしては極めてシンプルである。ところが、今回の反日暴動のスローガンは何だろう。「靖国参拝、歴史教科書などの歴史問題」「日本の常任理事国入り反対」とスローガンが中国民衆の決起にしては小さすぎる。正直、中国はそんなに小さくなってしまったのかと思う。確かに決して小さな問題ではないだろうが、そんな程度で数万人が集まるほどのものなのかと、私は率直に思う。そうした場合には中国人民は自分たちの政府を含めてあらゆるものをひっくり返すのではないかと思った。
by garyoan | 2005-04-23 23:56 | 今を生きる三国志

庵を出ず


c0024167_21492318.jpg昔の話を出すのは恥ずかしいものだが、かつて「今を生きる三国志」と言うメルマガを出していた。転職やそれに伴う多忙で事実上の廃刊になってしまった。
バックナンバーのサイトはまだ生き残っていてここにある。
これは、日々のニュースを取り上げて、三国志の知恵で春秋の筆法よろしく分析してみようと言うもの、結構楽しく書いていたことを思い出す。

さて、いまさらかもしれないが、せっかくブログを作ったのだから、復活させようと思う。ペースはとりあえず週一回で頑張って見よう。請うご期待である。
by garyoan | 2005-04-22 21:48 | 今を生きる三国志