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年末だ。第9を聞こう。

と言うことで、年末はほっとクラッシクを。
コルボ/ベルン響のフォーレのレクイエム、朝比奈隆/大阪フィルのブルックナーの9番と聞いて、やはり最後はベートーベンの第9。

私が愛聴するのは、1989年にベルリンで演奏されたバーンスタイン指揮の東西合同オーケストラによるものである。この演奏は、87年のベルリンの壁崩壊、東西融和を祝って、バイエルン放響、ドレスデン・シュターッカペレ、ロンドン響、ニューヨーク・フィル、パリ管のなどが参加して、楽章ごとに演奏者も交代し、第四楽章の歓喜の歌の歌詞は「フロイデ(歓喜:freude)」を「フライハイト(自由:freiheit)」と歌詞を換えるというど外れたものだ。

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演奏自体は賛否両論あるようだ。私のようなものにもテンポが不安定な感じがするし、アラも感じる。私の友人は「これは聴けない」と途中でやめてしまった。
しかし、とにかくすごい迫力と熱気だ。技術的なものを超えたものがこの演奏にはある。第四楽章で歌が入るときバリトンが
「おお友よ、このような音ではない!
そうではなく、もっと楽しい歌をうたおう
そしてもっと喜びに満ちたものを」
と歌う。そう思えば、この曲は演奏云々ではなく、楽しく喜びを率直に歌うことが本線ではないか、と思う。

喜ばしい年となるように。
by garyoan | 2005-12-31 17:15 | 酔郷から

仕事の思い出(4) 「イタリアンブランド P」

イタリア在住のエージェントがいた。日本人だが本場アルプスにあこがれて住みついたと言う。仕事の合間にトレッキングを楽しむという粋人だった。そんな彼が取り扱っていたのは、イタリアのブランドバッグ(主にP)の「平行輸入」だ。
彼が言うにはP社はイタリア各地に下請工場を展開していて、その下請工場にコネがあり、直接商品を引いて来れる、と。確かにブランド品としては信じられないくらい格安であった。
しかし、たとえ工場から直(ちょく)であったとしても、P社の検品も受けない商品が、本物とはいえないだろう。また、不思議なことにこれらにはプラスチック性のギャランティーカードが発行されているのだ。ただ、このギャランティーカードはバッグについて輸入されてくるわけではない。

まず、イタリアからバッグが送られてくる。空輸である。空輸の方が通関が甘いからこれだけは飛行機で来ると言ううわさもあった。インボイス(送り状)には単にバッグとしか記されていない。Pの商品を示す記述はない。もちろん、箱の中身はPのロゴマークの入ったバッグ、財布でいっぱいである。それに前後してギャランティーカードは、別にエアメールでこちらの担当者宛てに送られて来るのだ。
Pが入荷すると、前のVの時と同じような作業が本社で始まる。会議室で商品を振り分けるのだが、これに「ギャランティーカードを入れる」と言うひと手間が増えるわけだ。
そして、各店舗にこの「平行輸入品」は運ばれて行き、信じられない安い値段で陳列されるわけだ。今、思うと安値で売っていたことが、せめてもの慰めである。

さすがに耐久性も低い。壊れると、店に修理を依頼しに来る。そんなことに対応できる体制はない。上層部から言われていたことはこうだ。
 「修理はできない。どんなに古いものでもかまわない。新品と交換しろ。その方が喜ばれる。代替品がないなら、購入価格で返金しろ」と。
たまに店にもって来ずに、正規品取扱店に修理に行かれるお客さんがいる。もちろん、ギャランティーカードも持って。
正規品を取り扱っている方々には一目両全だ。カード自体でも簡単に判別されてしまう。これはP社のものではない。偽ブランド品だと断言され、修理は断られる。怒ったお客様は店に文句を言って来ることになる。店の人間はこう答える。
 「平行輸入品ですから、修理を渋るのでしょう」と。
そして、新品をお渡してその場を収めるのである。
ここで、P社などの高級ブランド品の会社の名誉のために言っておかねばならないが、平行輸入品であっても本物であれば、保証、修理はきっちり対応してくれる。

私が退職して数ヶ月の後、会社のウエッブサイト内のBBSで、ブランドに詳しい人からニセブランド疑惑が指摘され、大問題となった。その方が
 「疑惑を払拭したいならインボイスを公開せよ」
と、至極まっとうな意見を出されたが、会社は当然のようにこれを無視。しばらくしてBBSは閉鎖された。それからいつの間にかPの取り扱いは終了した。
単に自粛したのか、あるいは当局の手が入ったのか、それは分からない。
私も退職してから、思い返して「やはりあれはおかしかった」と気づいて行った。言い訳ではあるが、それだけ仕事は絶対だったのだ。
by garyoan | 2005-12-30 23:14 | 仕事の思い出

シエスタ

伝統のシエスタ廃止 スペインの公務員
シエスタ、というか昼食後の軽睡眠は合理的だと言う記事を読んだことがある。どこかの学校でやっているらしい。検索したら出て来た。

高校で昼寝タイム導入したら、やる気出て成績上がった!?
                   2005年09月05日 09時30分
睡眠時間が少なく、昼間に眠気を感じる高校生が多いという。そこで、福岡県の明善高校が1日15分の昼寝タイム設け、2005年6月1日~7月10日の約1カ月半試みた。すると、昼寝タイムに昼寝をした生徒は、勉強にやる気が出て、成績も向上したと答えた人が多かったことがわかった。 
今回の試みは、久留米大学医学部精神神経科学教室助教授の内村直尚氏の指導の下に実施された。昼休みの一部に15分間の昼寝タイムを設け、モーツァルトの音楽を流した。
   Nikkeibp.jp


コーヒーを飲んで15分ほどの軽い昼寝をとるとカフェインが効いて、目覚めもすっきりすると言う話も聞いたこともある。ただし、この場合寝すぎると帰って不調になるらしい。20年前にイスラムの国を旅行したときもシエスタの習慣があった。真昼間の一番暑い時間を寝てやり過ごすわけでこれもまた合理的だと思ったものだった。

そんなシエスタの習慣が禁止されるとは何事と思ってこの記事を読んだ。
スペインの昼休みは午後2時から4時とのこと。2時間もあったのか。それでは休みすぎだろう。
しかし、第3セクターが何億円の赤字、それを税金で補填・・・。そんなわが国の自治体に比べたなら、シエスタ短縮で行政の効率アップがということはまだましな話しだ、と思った。
by garyoan | 2005-12-29 21:33 | 酔郷から

pizzaや

娘がつかの間の帰省をして来た。
彼氏を連れて一泊して、嵐のように戻って行った。年末正月はアルバイト、それからすぐ実習入るので、実家でゆっくりしてもいられないと言う。
晴れて成人した娘と、その彼氏と一昨日は遅くまで、ワインと焼酎を飲んだ。
昨日は彼氏の神戸の親戚に会ってその足で戻るという。私もたまたま仕事が芦屋に入ったので、妻を連れて芦屋で昼食することにした。

とはいってもこじゃれた芦屋のお店などB級グルメ路線の私が知るわけもない。第一その前日は寿司やら買い物やらで散在していて財布も厳しい。
ネットで調べると面白そうなピザの店がヒットした。
  娘「ピザ良いねえ」
  妻「値段お手ごろやん」
  彼氏「なんでもイイス!」(礼儀正しく、かつ緊張気味)
とのことでいくことに。
PIZZAや「LIBERTE」といういお店。2号線を宮川から少し登ったあたりにある、見るからなかわいいお店だ。
テーブルひとつとあとはカウンターと言うこじんまりした店。女性の方が一人で全部やって折られる。メニューはスパゲッティとピザだけだ。
妻はスパゲッティをのこり3人はピザランチピザの種類は全部別を注文する。
手際よく、かつ女性らしい丁寧な仕事でオーダーに応えていかれる。スープはミネストローネ。土もののカップに気のスプーンで食べる。ユニークだ。
パスタもピザ皿も土ものの皿を使っていて、遊びこころを感じる。
ピザはうすでのクリスピーなタイプで、これも我が家の好みにぴったり。娘の頼んだタコと梅干が特においしかった。
大サイズのピザランチはサラダ、スープ、飲み物がついて1,100円。
大変お得であると思った。
アルコールは飲まなかったが、ワインはもちろん、ギネスもある。家の近くにこんな店があるなら、週に一度はいくだろうなあ。
by garyoan | 2005-12-28 20:14 | 私はやせる

仕事の思い出(3) 「密輸」

 「ホテル行って、取って来ましたよ」
堺にある店の責任者から、電話が入る。
その店はアジアの某国の航空会社のクルーが宿泊するホテルの近くにある。クルーは関空行き便に乗務する時、ある人物から荷物を渡される。その荷物はクルーの個人的なものとして、日本に持ち込まれる。ホテルに到着したクルーは渡された電話番号に電話を架けると、堺の店に繋がる。
 「**さんから、預かっています」
堺の店の責任者はホテルに出向き、その荷物を受け取って来て、冒頭の私への電話となるわけだ。
私は社内便で荷物を本社に送るように指示する。乱雑にしかし厳重に厚手の紙に放送された荷物が到着すると、会議室に同僚部下を集めて荷物を開封する。中身はイタリアのブランドV社のネクタイである。それがどうしてアジアの国から入ってくるかは、読者の想像のとおりである。
柄に従って分類し、全く意味のない検品をし、店舗に振り分け、発送する。当然、信じられないような安い値段である。値段を見ればだれも本物とは思わないだろう。それが良心の呵責を耐える言い訳になる。

単に商品がパチものと言うだけではない。航空会社のクルーの荷物を悪用した立派な密輸である。これを現場で手配していた人物は現地では有名な日本人だという。
私が部署を離れてしばらくして、このブランドは店頭に並ばなくなった。それがどうしてかは詳しくは分からない。しかし、この会社は正規代理店、ブランドの在邦オフィスなどからマークされていたことは間違いない。

次回はイタリアのブランドPについて書く予定。
by garyoan | 2005-12-26 22:20 | 仕事の思い出

ウエスト76cm

ただいまダイエット継続中。クリスマスと言うのに、ケーキは食べていない。
昨日は自宅近くのにぎわうケーキ店(路上駐車めっちゃ迷惑!)を尻目にジョギング45分ほど。
ただ、体重は一時ほど減りはしない。
ただ、ちょっと引き締まったような気もするので、ウエスト76cmのズボンをはいてみる。
少し前は相当無理しないと、前がとまらなかったが、今日はすっととまって、ジッパーも上がった。
やはり、継続には効果あり。素直に嬉しかった。
by garyoan | 2005-12-25 11:24 | 私はやせる

仕事の思い出(2) 「裁判官がやってきた!」

「なんかこんな人が来てますよ」
受付を兼ねた総務の女性社員が名刺を持ってきた。「裁判官」とか「判事」とか書いてある。「なんのこっちゃ?」対応に出ると、会社の輸入品(ブランド品)を調べたいと言う。居並ぶ弁護士たちも次々と名刺を差し出す。後の方で名刺を出さずに黙って厳しい目でこちらを見ているのは正規輸入元の会社の社員さんだろう。
「既に通知済みですのでご承知ですね?」と言う。聞いてない。こうしたことは専務の担当だが、朝から外出している。なんと社長以下常務まで全員外出している。文書を受け取っているはずの幹部連中は黙って遁走しているのだ。私に任せるなら、任せるで事前に話しておいて欲しかった。
証拠を集めるために事務所の一角か部屋を借りたいと言う。総務に話して急遽会議室を空けてもらう。コピー機が持ち込まれ、私は裁判官から協力をするように強く求められた。会社が販売する「並行輸入」の衣料品の写真を見せられ、現在の在庫と販売数、上がった利益のわかる資料を提供しろといわれた。
通常業務は全てストップ私も部下も対応に追われる。これを出すと次はこれと容赦ない。在庫の台帳を見ていた正規輸入元さんが、小さく声を挙げた。
 「これも入れてるんか?!」
弁護士が来て、なにやら話し、それからその商品のデータの提供も求められた。
叩けば埃がでるとは言うが、叩くまでもなく近寄れば埃まみれの体だ。
私の方も幹部の態度が面白くないので、かなり積極的に書類を提供した。もとより怪しげな「平行輸入品」には反発もあった。
夕方には一同は帰って行った。その日予定の仕事は全く出来なかった。
それからしばらくして専務が帰社。報告に行くと
 「あんたには言ってなかったかなあ」
とのこと。めちゃくちゃ腹が立った。

幸い裁判所には呼ばれなかったが、しばらくして、当該商品を破棄するように命令が来た。その破棄の指揮をしたのも私たちだった。
by garyoan | 2005-12-24 10:44 | 仕事の思い出

仕事の思い出(1)

私は以前、小売業の会社に勤めていた。(一応上場企業)そこで私は店舗責任者と、本社の貿易担当部署にいた。
最近その会社のオーナー会長が替わった。別の小売業に株式を売却し子会社化したのをきっかけに辞めてしまったのだ。そこは典型的な同族会社で会長が父親、息子が社長と取締役、娘婿が部長と言う体制だった。もちろん株の半分以上は一族が保有していた。しかし、父親の会長のワンマンぶりは息子たちふたりにもいかんなく発揮され、息子たちも父親の専横にはしばしば辟易していた。

とにかくとんでもない会社だった。休みはあるが取れない。寝る時間まで規定される。パートタイマーの社会保険など希望者限定と称してなるべくかけない。若手社員は昇格をちらつかせて、どんどんサービス残業させる。一日12時間勤務など短いほうだ。フルタイムと言って、午前7時から午後10時までの勤務もさせる。その回数が手柄になる。配置人員も最小限を越えていた。その気になった万引ならいくらでも取り放題だ。
管理職をヒラに降格させたり、北新地で見つけた女性を翌日社員に採用(その給与も勝手に決められる)など日常茶飯事だった。
今でも思い出すのは、突然のボーナスのカットだ。そのころ全店平均売り上げは好調であった。それが突然、ボーナスの10%を自社でしかつかえない商品券で発行するという実質カットの宣言をした。全店会議の際に『今ひらめいた』と言ってその場で決定したのだ。というか、本人に言わせるとカットではない。「愛社精神があるなら、買物はうちでするのだから現金と一緒。そして、買物は売り上げアップにつながるから、返って得するくらいだ」と大真面目でぶっていた。経理部長が頭を抱えていたのを思い出す。課税がややこしくなるからだ。
私の担当する輸入品の仕入れもすごかった。会長は現金を持って海外に行って、その場でばんばん買い付けてくる。何をいくつ買ったかは、荷積みのFAXが来るまで分からない。はっきり言って権利関係などで輸入してはならないもの、売ってはならないものもあった。しかし、それをごまかして店頭に並べないといけないが社員の仕事だ。
所詮、思いつきで買ったものだ、国産品と違って売れない輸入品は在庫として貯まる。それを資産として計上させるが、価値のあるものは少ない。監査法人は処分せよ、と言ってくる。経理部長も言ってくる。誰に?もちろん、会社のトップでなく、私にだ。私はおそるおそる進言する。結局、そうしたことが逆鱗に触れて私は退職することになった。

その後、娘婿が退職、続けて下の息子が退職した。上の息子である社長も退職した。そのこと、株の多くは別の小売業の会社が保有することになっていた。そして、この12月ついに会長自身も会社を去った。
私は友人と「最後は会社を売り抜いて、自分らだけが美味しい思いいするんやろうな」と噂していたが、現実となった。社長にはあの頭を抱えていた当時の経理部長が就任した。
そして、過酷な労働を毎日続けている、社員とパートさんたちはそのまま残された。この会社、店舗は今後どうなるのだろうか。

このシリーズしばらく続きます。
by garyoan | 2005-12-24 00:15 | 仕事の思い出

裸足で コラ!

え~・・・。
SMAPの歌「BANG! BANG! バカンス」ですが・・・。

「BANG! BANG! BANG! 裸足で Go Now」

のところ、

 「裸足でコラ!」

って聞こえるのは、私だけでしょうか?


 
by garyoan | 2005-12-23 21:30 | 酔郷から

雪に血が騒ぐ

すごい雪だった。ここまで降ると血が騒ぐ(笑)。
昔、雪山に登っていた頃を思い出すのだ。今日の移動は公共交通機関と決めて、山の道具を引っ張りだす。KOHLAのトレッキングポール。モンベルのスノーキャップ(耳覆い付)。傘もトレッキングタイプ。スーツで出かけないといけないので、靴は革でないと仕方ないが、ウレタン底である。
勇躍家から一歩出ると、期待通り(?)の銀世界。

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もたついている自動車たちの渋滞群を尻目にモノレールの駅へと急ぐ。
券売機には長蛇の列。並ぼうとしたところ、駅員が「下車駅清算券」なるものを配りだす。「お急ぎの方はこれでお乗り下さい。下車先で清算できますので」と叫んでいる。気が効くもんだと受け取ったものの肝心のモノレールが5分遅れ。空中を走っているのになんじゃいな。
しかし、駅から先の景色は見事なホワイトアウトだ。
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乗り継ぐ電車も軒並み遅れている。予定先は能勢方面。案の定すごい積雪だ。

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写真は大阪青山短期大学歴史文学博物館。雪に煙って本物の城のようだ。
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用を済ませて、次は西宮方面へ。早め早めに動いたので、電車の遅れも気にならなかったが、ここで約束の相手が1時間半の遅れ。「車が渋滞して・・・」と言い訳の電話が入るが、そんなもん、当たり前や!!

少し前、無事帰宅。
by garyoan | 2005-12-22 18:35 | 私はやせる