私の友人で現役のモルモン教徒でありながらモルモン教に批判的なインターネットサイトを運営しているものがいる。
その友人が2度にわたって教団の上層部の人間に呼び出され、面接を受けた。 1度目は近畿地区全体を管轄する「地区代表」なる職責のNからのものだった。友人はそこで、 「運営するインターネットサイトに訂正を加えよ」 という要請を受けたのだ。具体的に言うと、教団にとってイメージダウンになる記載は削除し、信者仲間がもっと信仰を鼓舞でき、一般人がモルモンに好印象を持つものに替えて欲しいし、多数ある脱会モルモンサイトや反モルモンサイトのリンクを外せというのだ。 そうしないと友人は「反モルモングループの一員とみなされてしまう」と言われたと言う。(モルモン教徒にとって反モルモンにシンパシーを感じることは直ちに処罰の対象となる)この圧力面接はなんと5時間に及んだと言う。 当然、友人はこの要求をはねつけたが、自身が妥当と思う範囲での改訂は直ちに実施した。 しかし、事態は落着せず、2度目の面接が行われた。今回は南大阪以南を管轄する「ステーク会長」のSが行った。Sははっきりと 「インターネットサイトを閉鎖せよ」 と迫った。その理由は教団幹部から「教会員は個人でも教会に関する情報を掲載したホームページを作ってはならない」との通達が出たからだった。友人のサイトも非公式ルートでの情報が掲載されているので、これに抵触し閉鎖に該当すると言う。またこの判断が日本人モルモンのトップ周辺から下されたとも言った。 もちろん了承できる話しではない。友人はSの要求を拒否した。ここで、モルモン教がインターネットサイトに対してどのように対応してきたかを見てみよう。 Sが言う「最近の通達」はどのようなものかは明らかでない。(大体、通達を手渡すか、少なくとも提示して相手を説得するのが常識だが、Sは提示すらしていない!)過去2回の通達はその友人のサイトにアップされているので、参照して欲しい。 モルモン教が肯定的否定的に関わらず、信者の自発的な情報発信に対しても制限を加えようとしていることは明白だ。改めて言うまでもないが、インターネットを使って情報を発信することは全く個人の自由である。日本国憲法の表現の自由だ。 そこに信者は「信仰によって」インターネットサイトを閉鎖するか、サイトの中のモルモン教に関わる情報を削除しないといけないと、モルモン教は命令するわけだ。 教団幹部Nにしても、Sにしても日本国民であり、自宅に帰れば夫であり父である。そんな小市民がモルモン教の権威を被ったとたんに、理不尽な姿に変貌する。 これが、モルモン教の実体である。これがカルト宗教でなくてなんであろう。 モルモン教の持つソフトな外面(そとづら)にだまされてはならない。
by garyoan
| 2005-07-05 08:10
| モルモン教
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