意外と古い記事もお読みいただいているようで、「関空ぼったくり商法」について間違いのご指摘などいただいた。
私は記事の写真料理を3,800円のビジネスクラスBと書いたが、実はこの料理は 「あなたのサイトにUPされている写真の機内食は3800円ではなく2400円のEYクラス。」 だと言うだ。ところがトラックバック元である「コネタ」記事にはこうある。 私がチョイスしたのはもっとも一般的なビジネスコース 私は関空展望ホールのホームページでビジネスクラスの価格をチェックしたところ3,800円であった。元記事には大写しの写真があり、ライターが「チョイスしたのはビジネスコース」とあれば、写真の料理を3,800円ビジネスクラスと判断するのはごく自然なことである。 間違いであるなら訂正にはやぶさかではないが、原因は元記事にある。これは明言しておこう。 もっと詳しく読むとにライター氏はビジネスコースを注文したとある。だったら、写真には全く無関係の6,000円のコース料理を注文したということになる。もともと、「コネタ」には筋の悪い記事が多いが、これも問題だろう。ヘタをすると写真の料理が6,000円に思われるかもしれない。そうなったらせっかくの宣伝がだいなしだ。 さて、その他のメールの内容について、答えるべきは答えておこう。 メールを下さった方は機内食に一家言お持ちの方のようであり、商品としての機内食を作り上げる苦労をご紹介されていた。もちろん、それらを否定するものではない。ただ、所詮「機内食を流用して稼いでいる」と言うイメージはぬぐえない。昼のお弁当が朝ごはんのおかずになっているようなものである。 「5,000円以上のコース料理はケータリングでなく、キッチンで調理されている」とも申されていた。当然だろう。私はコース料理には言及していない。 また、「売り上げは平均的なファミレスの5倍近くあり、全く勢いが止まらない」と述べられているが、これには正直閉口した。「平均的なファミレス」とは何を指すのか、24時間営業なのか、都心型なのか、郊外ロードサイド型なのか。和食、洋食、総合タイプ・・・。席数は何席を持って平均的とするのか、全くわからない。 もっともこのレストランを普通のファミリーレストランと比較するのことには無理がある。不特定多数を狙ったファミリーレストランと「観光目的に展望ホールに来てそこにはこの店しかない」と言う状況のこの店は全くタイプの違う店だ。関空に観光に来る団体客の予約をいかに獲得できるかがこの種のレストラン存亡のポイントだ。ファミリーレストランよりも観光地のドライブインなどと比較する方が適当だ。 そう考えると、機内食とドライブインの食事との共通点も見えてくる。時間にせかされる観光客に対して手際よく提供できなくてはならない。また、短時間なので人員をかけると経費が厳しい。こうした状況では、写真のようなワンプレート料理が絶大の威力を発揮する。機内食体験という大義名分も立つ。良いアイデアだ。 私は伊丹空港内の某所に勤務していたことがある。その立場から「心中は複雑」と書いた。国際線引越しでたくさんの雇用弱者があおりを食ったのは事実である。そして、引っ越していった関空がその規模に応じた活躍をしているだろうか。伝えられるのは高コスト体質で、ますます国内外の他空港へと利用者は流出している。これでは痛みを負った伊丹空港の従業員、元従業員の方はやりきれない。軽薄なグルメ記事や無邪気な飛行機マニアの記事、発言にはしらける自分がいるのである。 それから、メールも結構だが、コメントで書いてもらうほうがありがたいので・・・。
by garyoan
| 2005-09-18 08:07
| 酔郷から
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