モルモン教 教祖の逮捕記録が再発見される
APのニュースによれば、Chenango County(カウンティー)在住の郷土史家 Dale Storms(ストームス)がジョセフ・スミスがモルモン教を作る前の魔術師時代の裁判関連の詳細な資料を発見した。 もっとも、史家を初め正しいモルモン史を知っている者にとってはジョセフ・スミスが教団創立以前から犯罪人であることは周知のことだった。しかし、今回の資料は大変貴重なもので、今まで断片的だったものを繋ぎ合わせるものだと言う。資料は1826年(ジョセフスミス21歳)と1830年(25歳)の裁判のものである。 資料は逮捕状、裁判記録の写本、罰金の記録を含んでいる。ストームスは、これらの事件はスミスのglass looking(ガラス玉を透視して行うオカルト術)、または宝探しにかかわわるもので、治安を乱す人物であるとコメントしている。 また興味深い資料の1つは南のベーンブリッジ司法のアルバート・ニーリーからカウンティーへの訴訟書類送達の見返りの請求書である。請求書に含まれているのは、「ジョゼフ・スミス、 glass looker」に関する事件を捜査するための料金のため料金2.68ドルである。 その資料はモルモン教団に引き渡されたが、教団のスポークスウーマンであるキム・ファラーは、資料が『適切な場所に返されたことを喜ぶ』と述べ、あわせて「それらはジョセフ・スミスの生涯を理解することにおいて重要な遺物であるが、歴史的な記録に新しいものは何も加えない。失われ忘られる以前に、既に教会から研究されて、考察されている」と、彼女は述べた。当然、この声明はでまかせてあり、モルモン教団はジョセフ・スミスの青年時の犯罪については無視を続けているのである。 ジョセフ・スミスは14歳の時に天父である神と御子イエス・キリストに会ったと言う。それから、1827年に金版を天使から預かっている。有罪判決の1年前である。そして1830年にモルモン書の初版を出版している。これは有罪判決の同年である。 モルモン書の出版とジョセフの詐欺時代とはみごとにオーバーラップして来る。いわばモルモン書は詐欺師が金儲け目的で作られた『商品』であると言うことだ。 資料を真面目に検討すれば、ジョセフ・スミスを神の予言者だと信じ、モルモン書を神の言葉と信じることはたいへんな茶番だという結論に行き着いてしまう。モルモン教義のもっとも大事な土台は既に瓦解しているのだ。しかし、その結論だけは認めたくはない。認めれば、組織の存在理由がなくなる。教団が頑なに無視を続けなければならないのはこうした事情があるからである。
by garyoan
| 2005-09-22 11:05
| モルモン教
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