<民主党>挙党態勢と継続性に重点を置いた布陣
今回の民主党人事、上手いなと思った。表向き全員再任ではあるが、既にいわゆる松下政経ラインは排除されていたわけだ。衆院選惨敗後に作った執行部は挙党体制ということになっていたはずだから、再任しても挙党体制を作らなかったといわせる事も出来ない。 まあ、そんな事よりも渡部恒三氏が国対委員長を継続して勤めることになった。私は個人的にこれがうれしい。 渡部氏のエピソードでよく覚えているのは、辻元清美さんが秘書給与問題で裁判となったとき、被告人証人(辻元側証人)として出廷して、証言したことだ。 当時、衆院の副議長(出廷時には前副議長)であった彼が刑事被告人の証人になるということは大変なことだったろう。 彼は辻元さんからの証人依頼に対してこう言ったと言う 「私も若いときから多くの人に助けられて今日までやってこられた。今度は将来のある若者を助ける役回りになったわけだ」と。 法廷で彼は「辻元元議員のしたことは悪いが、議員の秘書制度自体にも問題があることは否めない」と言う証言を行った。 秘書給与で騙された立場の衆院の前副議長が同情的な証言をしてくれたことは大きかったと辻元さんは著書で述べている。 請われれば立場を超えて、引き受ける。将にサムライである。 メール問題で執行部や永田元議員がぐずぐずしていた時、渡部氏は「サムライらしくしろ」と辞任辞職を促した。単に言葉だけではない。本物が言った言葉であるから重みがある。 今しばらく表舞台が続く、せっかくであるから存分に活躍して貰いたい。
by garyoan
| 2006-04-10 22:09
| 酔郷から
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